国民監視の道具

フジテレビ番組「テラスハウス」に出ていた女子プロレスラーが、SNSの誹謗に耐えかねて23日に自殺した。そして、何と3日と経たず26日には高市総務相が待ってましたとばかりに「極めて問題のある事象だからSNSの発信者の特定を容易にするための方策を導入する」と表明した。安倍のコロナ対策と比較して、異常に超極めて早い対応だ。だが極めて奇妙に感じる。この女子プロレスラーはヒール役。でも親交のあった元女子プロレスの長与千種は、彼女は役とは違い極めて気の良い娘だったと振り返っている。テラスハウスは、台本無しが売り物と言われていたが、フジテレビは意図的にヒール役をさせていたのだ。そんなヒール役に反応し誹謗するする人も問題だが、電話番号表示を義務付け発信者の特定を容易にするとする政府主導の高市案は更に問題だ。SNSの管理は、SNS事業者に義務付けるべきだ。決してSNSを政府の国民監視の道具にしてはいけない。高市案は、恐らく国民監視に注力する内閣情報調査室からの入れ知恵または指示に違いない。高市も黒川問題の森も、官邸の小間使いと化しているように見える。