コロナの発生源

今になって武漢市は新型コロナウイルスの死者数が1.5倍多かったと修正発表した。益々中国のデータは信用出来ないことが明らかになった。新型コロナウイルスが発生した原因は、武漢ウイルス研究所からの漏洩とか、米国によるバイオテロだとの噂がある。時が過ぎると、如何にもそれらしい説明がされるものだ。でも、恣意的だから信用はおけない。だが、発生直後、まだ中国政府が関与しなかった頃の関係者の証言は唯一信用に値する。それが、華南理工大学・生物科学与工程学院の肖波濤教授らが2月6日に研究者向けサイトResearchGateに投稿した論文The possible origins of 2019-nCoV coronavirusだ。論文では、学術誌ネイチャーはゲノム配列の9割がコウモリ由来と一致。でも、そのコウモリは海鮮市場から900km以上離れているので、飛んでくる可能性は非常に低い。武漢ではコウモリを食べる習慣は無く市場にも存在していなかった。武漢にはコウモリコロナウイルスの研究を行っている2つの研究所がある。市場から280mにある武漢疾病管理予防センターと12kmの中国科学院・武漢ウイルス研究所。恐らくこの研究所が発生源だから、住宅密集地域から遠く離れた場所に移転すべきと結んでいる。しかし、残念ながら、この論文はすぐに削除され、肖教授も行方不明になっている。中国が己の潔白を証明するには、肖教授の拘束を解き、自ら反論するしかない。