線虫と液体のり

ガンの革新的な検査法や治療法が相次いで開発・実用化されている。このブログにも書いた「夢のガン識別技術 」が実用化され1月6日から開始された。検査費用は9,800円で、尿を提出し2週間後にガンの有無が報告される。すでに法人や健康保険組合などからの問い合わせが殺到しているという。今は保険適用外だが、通常の健康診断のオプションで検査を受けられる日もきっと間近だろう。一方「液体のり」も注目を浴びている。昨年は東大が白血病の治療で重要な造血幹細胞を、コンビニでも買える「液体のり」で大量に培養することに成功したとのニュースが流れた。今年は東工大がホウ素中性子捕捉療法というガン放射線治療で、薬剤に「液体のり」を混ぜると治療効果が大幅に高まることを発見したとのこと。ホウ素化合物を注射してがん細胞に取り込ませておき、外から中性子を照射して破壊する方法だが、ホウ素化合物が流出し易いのが問題だった。「液体のり」を混ぜると、ホウ素化合物が3倍量留まり、根治に近いレベルを実現出来たという。「液体のり」とは、どの家庭にも有るあのアラビックヤマトだ。主成分はポリビニルアルコール。切手にも使われていて、舐めても毒ではない。「液体のり」畏るべし。