香港事情2

政府への抗議デモに揺れている香港で、とうとう香港警察が大学内に突入した。数十人が負傷し、数百人が拘束された。何故雨傘運動は過激化しているのかは1ヶ月前「香港事情 」に書いた。今日はその続きだ。林鄭月娥行政長官が習国家主席と会談した後、デモ隊を「人民の敵」と呼ぶなど益々強硬になった。一方平和的なデモは逆に難しくなり、暴力はますますエスカレートしている。もう既に内戦状態だ。一国二制度は終焉を迎えようとしている。一方で香港の高裁が、デモ隊の覆面を禁じる規則について、憲法に相当する香港基本法に「違反している」と判断を下した。さすがに英の血を引く「三権分立」だと感心した。だが、中国では憲法よりも全人代が上位にある。いずれ中国政府により覆されることになるのだろう。米ではトランプが司法長官を任命し、日本では安倍官邸が逮捕直前のレイプ容疑者の逮捕を見送らせた。日米とも三権は分立されていない。もう一度英に学ぶ必要がありそうだ。