嗚呼、八ッ場ダム

あの八ッ場ダムが下流の群馬住民を救ったとのこと。台風19号豪雨により各地でダムの緊急放流が行われ、河川の決壊が多数頻発し、多くの住民が洪水被害に見舞われている。八ッ場ダムは来春から運用開始の予定だった。10月1日から貯水試験を始めたばかりだ。ところが、この豪雨を受け止め水位が一気に54m上昇し、満水時の水位まで10mに迫ったとのこと。勿論台風によるダムの被害は確認されなかった。建設が間に合って良かったと思う。八ッ場ダム建設の歴史は長い。昭和22年に多くの死傷者を出したキャサリン台風が事の発端だ。台風被害から首都圏を守るため昭和27年に計画された。その後紆余曲折あり計画が延び延びになったが、最大の山場は民主政権の前原元国交相だろう。地元住民も建設を了承し工事が始まったのに、前原が関係者の意見を全く聞かずに、公約だからという理由で一方的に建設の中止を明言した。その後一切の予断を持たずに再検証を実施することになり、最終的には民主政権の前田元国交相が建設継続を決定した。いい加減な公約だと思う。もし前原がもっとゴネて長引いていたら、建設中の八ッ場ダムは崩壊し、大惨事になっていたかもしれない。でも前原が戦犯であることは間違いない。