香港事情

香港の雨傘運動が過激化している。何と非番の警官が拳銃で高校生を撃ち重傷を負わせた。何故雨傘運動は過激化しているのだろうか。要因は2つ。1つは、中国政府が一国二制度継続の約束をねじ曲げ香港を中国体制に変えようとしていること。もう1つは、ITによる中国政府の人民掌握ということだと思う。香港行政長官選挙は2017年から1人1票の普通選挙に移行するはずだったが、中国政府が立候補者に条件を付けたため、学生が平和的に抗議に立ち上がった。その後犯人引渡条例に反対した市民が立ち上がった。更に香港政府は緊急状況規則条例を発令して覆面禁止法を発動した。諸悪の根源は、中国政府の一国二制度潰しにある。一方中国のIT進化は目覚ましい。中国人民13億人がITにより監視されているという。香港では公共乗り物に乗る時は香港版suicaを使うのが常識だ。だが、デモに参加する時に香港版suicaを使うと、身元が特定されてしまう。だからデモ参加者は現金払いで行くのが常識になっている。そんな時、覆面禁止法が発動された。覆面を取れば身ぐるみを剥がされてしまうと考えるのは当たり前だ。だから、香港の青年たちは猛烈に反対している。でも、日本のマスコミは裏事情を明かすことはない。ただ、ただ、香港の過激さを報道するだけ。余りにも偏向し過ぎていると思う。