プロ中のプロ

藤田菜七子騎手がG2東京盃で悲願の重賞初制覇を果たしたとのニュース。JRA所属の女性騎手が重賞を勝利するのは初めてとのこと。実は、自分は競馬にはあまり興味がない。何故菜七子騎手は騎手として成功したのかに興味がある。菜七子は先月、自身が昨年に樹立した女性騎手のJRA年間最多勝記録を更新した。今年の新潟競馬場での騎手成績でも並み居る男を抑えて15勝しトップに立っている。JRA唯一の女性騎手として注目を浴び続けながらも、結果を残し続け、今では女性の枠を超えて1人のジョッキーとして評価されるようにもなっている。騎手生活に突入したのが4年前。当時同期の女性騎士が何人か入り、ニュースになった。でも菜七子だけが生き残り、かつ活躍している。プロフィールを見ると、1メートル57、46キロ。血液型A。空手初段、剣道2段。趣味は読書と音楽鑑賞。何処にでも居る普通の女の子だ。その女の子が騎士になりたいからといって、なれるものではない。努力をしたからといって、結果が報われるものでもない。でも、なった。きっと、どの世界にも、その道の眼識を持った人物が、素材の善し悪しを見極めているのだろう。プロ中のプロとは、そういう人物なのだろう。