長くて機能するものを

安倍首相の通算在職日数が2720日となり、歴代3位の伊藤博文初代首相と並んだ。安倍は「5回連続選挙に勝てた。国民に感謝したい。責任を持って公約を果たしたい」という趣旨を述べた。でも、感謝すべき対象は国民なのかと疑問が湧く。選挙で自民が連勝出来たのは野党がだらしないからだ。仕方なく自民を選んでしまった結果と言える。何故これ程までに安倍政権が存続したのかを考えてみた。理由は3つある。1つ目は、内閣人事局の創設により官邸主導になったこと。2つ目は、野党の不甲斐なさ。3つ目は、安倍の厚顔無恥さ。傲慢と言っても良い。モリカケ問題とか不祥事閣僚を更迭しない無責任さが代表例だ。言い換えると、長期政権樹立の要因は権力の官邸一極集中と為政者の傲慢だと言えると思う。いま日本の政治は、国のための政策論争ではなく、政権維持のために行われている。政権にとっては都合良く回っているだろうが、国民にとっては全てが先送りされている。この国の問題は、少子高齢化を鑑み、今如何に有効な指針を示すことが出来るかにかかっているのに。長ければ良いものではない。でも短か過ぎるのは機能しない。だから長くて機能するものを求めているのだが。