姓・名と年・月・日の順序

文化庁が「日本人の名前をローマ字で書くときは姓・名の順に」記載するよう官公庁や報道機関に通知するという。2000年に文部省の諮問機関が答申したが、浸透していないためだという。でも何故定着させたいのかが分からない。ローマ字で書くということは、外人が読めるようにしたいからに違いない。だが、姓・名の順に表記する国は、日本、韓国、北朝鮮、中国、台湾、ハンガリーだけ。世界中の人に正しく読んでもらうには名・姓の順の方が理にかなっている。文化庁の通知は益々混乱させるだけだと思う。年月日の順序も紛らわしいものの一つだ。日本や中国は年・月・日の順に記載するが、米国は月・日・年で、欧州や豪州やブラジルでは日・月・年となっている。特に米国と欧州は紛らわしい。例えば、2019年5月12日は、日本式なら20190512だが、米国は05122019で、欧州は12052019となる。表記だけでは5月12日なのか12月5日なのか判別出来ない。文化庁は姓名の順序を断念し、欧米に対し年月日の順序を日本式に改良するよう提案すべきだ。文化庁の仕事は、世界に逆行することではなく、日本文化を世界に発信しリードすることだと思う。