ブラックをグレーに

コンビニのフードロスが問題になっている。コンビニは消費期限が近づくと食品を全量廃棄してしまう。数ヶ月前には恵方巻きの大量廃棄が社会問題になった。いまやフードロス削減は日本の社会問題になっている。スーパーでは、売れ残る前に値段を下げて売れ残りが出ないよう対策している。でも、コンビニは値を下げない。しかも廃棄費用はコンビニオーナーの自己負担。オーナーは値下げして売れ残りを無くしたい。ところが、セブンイレブンなどの大手コンビニは値下げを拒否し続けてきた。しかし、大手コンビニへの風当たりが強くなり、渋々値下げを認めることになった。だが、現金での値下げはしない。自社のナナコで購入したものに限って5%ほどポイントで還元する。実質的な値下げだが、セブンは「値下げではない」と言い張っている。時の流れは誰も止められない。そのうちセブンも現金値下げに移行するはずだ。それにしても大手コンビニはブラック企業だと思う。フードロス一つとっても、大企業の取るべき態度ではない。図体は超大きいが、経営精神は零細企業並みに貧しい。ホワイトまでとは言わない。ブラックをグレーに改革する経営者の出現が待ち望まれる。