巨大地震を否定する気象庁

日向灘を震源とする地震が頻発している。昨日はマグニチュード6.3、南九州で震度5弱の揺れを観測した。震源は南海トラフにある。誰しもが「南海トラフ巨大地震の予兆」ではないかと心配する。南海トラフでは、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが潜り込んでいる。災害リスクマネジメントの大学教授は「今年になってプレート間でズレが発生し、いつ留め金が外れてもおかしくない状態だ」と言う。ところが、気象庁地震津波監視課長は緊急記者会見で「直ちに巨大地震につながるものではない」と、巨大地震への懸念を即刻否定した。果たして気象庁の見解は信用出来るのだろうか。明日の天気予報も当たらず、地震の予知も出来ない気象庁が、何を持って巨大地震への懸念を否定出来たのだろうか。本来であれば、危険サイドの見方をするのが、安全管理の鉄則だ。しかも予知能力が無いのだから、素直に「巨大地震に繋がるかは分からない」と発表すべきだったと思う。気象庁の安易な発信が国民を危険にさらす恐れがある。何故、気象庁は巨大地震を否定したのだろうか。今後G20、ラグビーW杯、東京五輪などのビッグイベントが目白押しだ。対外的に危ない国と思われたくない政権に忖度しているのではないのだろうか。見方を変えると、政権が気象をねじ曲げているとも言えそうだ。そこには国民の安全など全く存在していない。