環境汚染あれこれ

美しく豊かな自然環境というイメージがあるニュージーランドで環境汚染が進んでいるという。今や水系の約6割は遊泳に適さず、フィッシング遊びや漁業も出来なくなりつつあるようだ。元凶は、畜産業の発展による水質汚染。ニュージーランドの主力産業は、観光業と畜産業。特に畜産業は好況だ。約470万人の総人口を上回る500万頭近い牛が飼育されている。政府は、主要河川や湖沼を2040年までに遊泳可能にするとの目標を設定したというが先は長い。これから観光業へのボディブローがきいてくる。一方、廃プラは海洋汚染だけかと思っていたが、内陸のモンゴルでも廃プラによる環境汚染が広がっているとのこと。家畜がゴミをあさり廃プラも食べる。モンゴルの牧畜の死骸の内蔵はプラスチックまみれとのこと。元横綱朝青龍が「飲んだらペットボトルを持ち帰ろう」というキャンペーンをやっているが、一向に効果は出ていないとのこと。家畜の体内に入った廃プラは、やがて家畜を通しヒトの体内に入り悪さを始める。国もヒトも、現実的な痛みが出ないと対処しない。先を見る賢さは何処に行ってしまったのだろうか。