変わるスポーツのあり方

世界のスポーツのあり方が変わりつつある。でも、日本は世界に遅くれをとっている。だが、2012年に起きた指導教官体罰による高校生の自殺事件がきっかけとなり、ようやく進み始めた。何故かいつも、問題提起は野球から生まれる。筒香の勝利至上主義や金権体質の高校野球非難が波紋を広げている。よくぞ指摘したものだと感心する。また新潟県高野連では、今春から投手の球数制限を導入することを決めた。これに対し旧体質の高野連は猛反発。それに対し鈴木スポーツ庁長官は、勝利至上主義ではなく、生徒を健全な心と体で社会に送り出すことが、学校スポーツの大きな役割だと新潟県高野連を支持した。スポーツ界はいま、大きく変わろうとしている。アメフトでは反則タックルの内田監督が除名された。大相撲では、八百長の見え透いた注射が減った。マラソンや柔道の選手選考がクリヤーになりつつある。古い根性論が減り、科学的な育成が増え、選考条件もガラス張りになりつつある。これこそ選手を健全に育成する方法だと思う。旧体質の指導者が去ることこそ、スポーツを健全にするものだと思う。でも、旧体質でかつ健全な指導者は、今こそ声を上げるべき時だとも思う。