高野連の体質刷新を

またまた高野連が物議を醸している。高知商業野球部を引退した3年生が有料ショーにユニフォーム姿で出演したとして、部長をつとめる同校教諭に謹慎処分を科した。日本学生野球憲章の「学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない」などに違反するからだと言っている。有料ショーとは、同校のダンス部員が企画した文化祭のステージをより本格的にしたイベント。入場料は500円だから商業目的ではないことは明らかだ。この部員は甲子園にチアガールとして応援に駆けつけてくれたダンス部へのお礼としてゲスト出演したという。本来なら美談だ。高校生活が健全に行われているという証でもある。しかし、高野連は相変わらず体質が古い。日本学生野球憲章の意味を歪曲化している。むしろ、日本学生野球憲章を厳密に解釈すると、高野連が甲子園の入場料をとること自体が憲章違反だ。金足農業の吉田投手の侍ポーズや、花巻東のカット打法を禁止したが、選手の個性や独自の努力を踏みにじるものと言える。健全な高校生活を推進するには、高野連の早急な幹部総入れ替えが必要だと思う。