あおり運転

東名高速であおり運転によって夫婦が死亡した事故で、罪に問われている男の裁判が行われている。痛ましい事故だ。被害者は高速道路であおり運転をされた挙句、追い越し車線に停止させられ、口論をしている時に後続のトラックから追突され死亡した。どう考えてもあおり運転した奴が重罪に問われるべきだと思う。ところが、日本の法律では、この事件を裁くことが難しいようだ。まず、法律ありきなのだ。危険運転致死傷なのか、過失運転致死傷罪なのかが争わられている。更に、停車した後の出来事だから運転には当たらないとか、数分間車内に拘束されたのは監禁罪だとか、法律家の意見は百花繚乱だ。でも法律は兎も角として「高速道路の追い越し車線に停止させ結果として追突により命を奪った」ことは、殺人に値すると思う。日本人ならば誰でもそう思うはず。ところが、そうはいかないのが日本の法律だ。日本の法律の原点は憲法で、その下に各種の法律が垂れ下がっている。想定が前提だから想定外は裁けない。想定外は日本人の共通認識で裁くべきだと思う。但し、この事件の発端は、被告の駐車場での車の止め方に対し、被害者が「邪魔だ。ボケ」と言い放ったこと。喧嘩を売ったのは被害者だ。共通認識でも単純に裁けそうもない。