2周遅れの経団連

経団連に中西会長が就任し、会長執務室に初めてパソコンが設置され、会長自らメールで発信を始めたとのこと。会社でパソコンやメールが使われ始めたのは20数年前だ。何と20年以上も経団連の歴代会長は文明の利器を使っていなかったのだ。御手洗会長は、メールも使えないのに、よくぞキヤノンのトップが務まるものかと思う。榊原会長は名大で化学を専攻したはずなのにエレクトロニクスはからきしダメのようだ。全てが秘書におんぶにだっこ。経団連は、官僚ではなく民僚に動かされていたということだろう。かつては経団連会長は財界総理と言われ政界からも一目置かれる存在だった。でも、今では官邸のポチに成り下がってしまった。その経団連が、新たな経済社会「Society5.0」の実現を目指すという。「Society5.0」とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、新たな社会のことを指す。IoTやAIを活用し少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などを克服しようというもの。パソコンも使えない連中が、AIで新たな社会を創るという。笑い話にもならない。Society5.0は絵に描いた餅と言うべきだ。いや、絵そのものが描けるはずがない。下手な絵は描かなければ恥をかくこともなかろうにと思うのだが。経団連は時代に取り残されている。