超一流の証

また日本人がノーベル賞を受賞した。ガン治療に第4の道を拓いた本庶京大教授の功績が評価された。このブログでも2016年に「夢のガン治療薬の行方」で取り上げた。いずれノーベル賞を受賞するものと思っていた。研究内容はさて置き、受賞会見のコメントが面白い。研究者になるにあたって大事なのは「知りたい」と思うこと、「不思議だな」と思う心を大切にすること、教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。更に諦めないこと。実験は数を熟すことが大切。自分の目で確信できるまでやる。自分の頭で考えて、納得できるまでやる。最もユニークな発言は「ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割はウソ。10年経ったら残って1割」だ。一流の科学者はネイチャーなどに自分の研究成果が載ることこそ一流の証と思っている。本庶教授はその上を行っている。さすが、ノーベル賞に値する研究者の心眼は超一流の証と言えそうだ。