敬老の日に思うこと

今日は敬老の日。国民の祝日だ。16年前までは、敬老の日は9月15日だった。15日であることは今から約50年前に定められた。敬老の日のルーツを辿ると面白い。敬老の日の始まりは昭和22年に兵庫県の村が敬老会を主催したのが初めと言われている。終戦後それまでの苦労に感謝して9月15日を「としよりの日」とし、55歳以上が対象になった。その後昭和38年に老人福祉法が制定され9月15日が老人の日、9月15日から21日までが老人週間として定められた。そして50年前の敬老の日に続く。更に、16年前のパッピーマンデー制度によって9月の第3月曜日に追いやられた。このように敬老の日は軽く扱われ浮き草状態なのだ。自分は今71歳になるが、敬老の日の対象年齢が何歳なのかも知らない。自分は自分を年寄りとは思っていないから、敬老の日などどうでも良いのだが、少し気になることはある。世間全体に昔に較べ年寄りを敬う意識が希薄になっていると感じる。人生の先輩を大切にしない、というより軽んじたり邪魔者扱いすることもある。この風潮は如何なものかと思う。人間は先人に学び成長するものだ。先人を疎んじれば報いがくる。世情は脱線し始めていると思う。