パクリとヤラセ

池上彰のパクリ疑惑とヤラセ疑惑が浮上しネットを賑わしている。発端は「池上彰スペシャル!」で子役タレントにヤラセで政治批判をさせたこと。これを機に、池上が有識者に取材し得た情報・意見を、池上自身の意見として放送したパクリが発覚しつつある。徳島大の教授や多くの知識人が抗議の声を挙げ出した。今やSNSでは「#いけがmetoo」のハッシュタグ付きで非難轟々の有様だ。池上といえば、20年ほど前に「週刊こどもニュース」でニュースに詳しいお父さん役で人気があった。極めて分かり易く話す手法がヒットした。NHKを退職した後も、個人で小さな事務所を借りて、コツコツ調べて発信しますと謙虚さがあった。だが今や超人的な活躍だ。池上に知らないものは無いという程の勢いだ。でも、所詮は物知り博士でしかない。全方位を熟すには無理がある。オールマイティーだと錯覚してしまったのだろう。昔は世の中の動きに掴まって振り回されながら生きていたのに、いつの間にか、その中心が自分だと思い間違えしてしまったようだ。だから、自分の意見は自分のもの、他人の意見も自分のものというジャーナリストとしてはメクラ状態に陥ってしまったのだろう。でも、このような事態が起きることは十分予測出来た。予測よりも長続きしただけだ。単に池上は分相応の矩を超えたということだろう。