残念な党首討論

国会で1年半ぶりに党首討論が開かれた。立憲民主の枝野代表と共産の志位委員長はモリカケ問題の追求を、国民民主の玉木共同代表は日米貿易問題等の政策論争を取り上げた。党首討論を行う意義とは何なのだろうかという疑問が湧いてきた。党首討論は予算委員会での質疑とは違う。党首討論は、各党首が日本をより良くするため基本政策について討論する場であるはずだ。確かに安倍にはモリカケという向こう傷がある。だが、その追求は国会の小委員会とか裁判所でやるべきものだ。折角の党首討論のチャンスをモリカケで潰してしまった枝野と志位は間違っている。一方安倍にも問題がある。のらりくらりと答える戦法は採るべきではない。本来の品性の無さが丸出しになる。益々疑念が深まるばかりだ。今回の党首討論は玉木が一番真面だった。鉄鋼・自動車の関税、WTOとの関係、北方領土交渉に及んだ。でも残念ながらレベルが低く小学生でも質問出来る内容だった。枝野は討論終了後、自身の質問が不発に終わった怒りを「党首討論は歴史的な意味を終えた」とぶちまけた。枝野はここでも間違えている。「党首討論を歴史的に意味を無くした」のは枝野自身の質問設定ミスであることを理解していない。残念な党首討論だった。