カテゴリ:201805



31日 5月 2018
ロシアW杯のメンバー23名が発表された。ベテランが中心でサプライズも無く、大した期待も持てないと感じた。折角4月に監督が交代したのに新監督の西野カラーは見られなかった。いや経験と実績だけを重視するのが西野カラーなのかもしれない。西野は一体何を基準に選手を選んだのだろうか。本番で一つでも勝つことを前提にしたのだろうか。でも、それが期待出来るメンバーにはなっていない。試合に遠ざかっている選手、怪我をして充分機能しそうもない選手を選んで、海外で目を見張るほど活躍している選手は選んでいない。元々日本は格下だ。格下だからこそ、選手選出に冒険も必要だ。それも無いから誰しも期待はしない。メンバー発表で、国民のW杯への期待は一斉に萎んでしまったように見える。更に、西野はロシアの次を考えていないのではなかろうか。ロートルばかりでは、流れが切れてしまう。せめて1人くらいは次のW杯に繋がる若手を選ぶべきだったと思う。戦術的にも、時間が無いからいきなり3バックに変えるのは無理がある。やり慣れた4バックの中で監督の手腕を発揮すべきだ。試合は勝たなければ意味が無い。勝てば官軍だ。決勝トーナメントに出場する自信溢れた西野監督の姿を見たいものだと思う。
30日 5月 2018
国会で1年半ぶりに党首討論が開かれた。立憲民主の枝野代表と共産の志位委員長はモリカケ問題の追求を、国民民主の玉木共同代表は日米貿易問題等の政策論争を取り上げた。党首討論を行う意義とは何なのだろうかという疑問が湧いてきた。党首討論は予算委員会での質疑とは違う。党首討論は、各党首が日本をより良くするため基本政策について討論する場であるはずだ。確かに安倍にはモリカケという向こう傷がある。だが、その追求は国会の小委員会とか裁判所でやるべきものだ。折角の党首討論のチャンスをモリカケで潰してしまった枝野と志位は間違っている。一方安倍にも問題がある。のらりくらりと答える戦法は採るべきではない。本来の品性の無さが丸出しになる。益々疑念が深まるばかりだ。今回の党首討論は玉木が一番真面だった。鉄鋼・自動車の関税、WTOとの関係、北方領土交渉に及んだ。でも残念ながらレベルが低く小学生でも質問出来る内容だった。枝野は討論終了後、自身の質問が不発に終わった怒りを「党首討論は歴史的な意味を終えた」とぶちまけた。枝野はここでも間違えている。「党首討論を歴史的に意味を無くした」のは枝野自身の質問設定ミスであることを理解していない。残念な党首討論だった。
29日 5月 2018
この1週間は特異日ならぬ特異週だった。京都旅行に出かけた23日の出来事。東京駅の新幹線改札口近くで、偶然20年前の部下に遭遇した。今は新幹線通勤で本社勤めとのこと。昔から優秀だったが、相当出世したようだ。会っただけで、懐かしくもあり、嬉しくもあった。その日の夕食は京都駅八条口近くの和食創作料理の「燕」。こぢんまりとした小さな店だが料理は旨い。2年前からリピーターになってしまった。人気店なので大分前に予約を入れていた。開店時間の17時半に行くと、既に一人の先客がいた。隣り合わせの席になり、料理とお酒が進むうちにポツポツと話すようになった。何と先客は、卒業した大学が同じ、住んでいる県も同じ、そして年齢も同じということが分かった。偶然とはいえ、これ程の偶然があるのだろうか。世の中は広いようで狭いものだと驚嘆した。そして今日29日はゴルフに出かけた。するとゴルフ場のロビーで数十年来会社で一緒だった研究所仲間と目が合った。もう20年以上も会っていなかったが、お互いに即座に相手を認識し、笑顔で握手を交した。これ程偶然に偶然が重なると返って変な気持ちになる。神様は何故いま引き合わせたのだろうかという疑問が頭から離れない。
28日 5月 2018
愛媛県文書で「2015年に安倍首相が加計理事長と面会したこと」と「安倍が獣医学部の新設はいいねとコメントしたこと」が明らかになった。これで安倍も万事休すかと思ったが、安倍は何とその時期に面会したことは無いと否定した。残っているであろう面会記録も、既に廃棄してしまって存在しないと言う。この種の記録は廃棄せず、残しておくのが慣わしだから、いずれは発覚してしまうことになるはずだ。「カラスは白い」と言い張る安倍の姿はトランプに似ている。トランプは、ロシア疑惑も、ポルノ女優への口止め料支払いも否定し続けてきた。ところが、トランプの弁護士になったジュリアーニ元ニューヨーク市長は支払いの事実を認めた。ロシア疑惑もその内明らかになるだろう。この二人は論理的に破綻しても強引に押し通すところはソックリだ。可能な限り見境無く権力を駆使するところもソックリだ。何と言っても人間として信頼が置けないところがソックリ過ぎる。日本でも米国でも、信頼の置けない輩に権力を与えてはいけなかったとの反省が世間を覆い尽くしている。
27日 5月 2018
オーストラリア東海岸にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフでは過去最悪の規模の白化現象が発生しているとのこと。地球温暖化により日本でもサンゴの白化が問題になっている。原因が地球温暖化では手の打ちようが無い。ところが、京大の研究グループが、サンゴの白化・死滅を防止する効果がある化学物質を発見したと発表した。サンゴは植物プランクトン「褐虫藻」などと共生し、褐虫藻から栄養を吸収する形で生きている。だが海水温の上下動などのストレスで褐虫藻が逃げ出すと、サンゴは栄養不足で白化・死滅してしまう。研究者らは、褐虫藻が居なくてもサンゴが生き延びる方法を検討し、毒性のある活性酸素を除去することを考えた。褐虫藻がいない状態でサンゴの幼虫に活性酸素を吸収する物質を投与すると生存率が飛躍的に向上したとのこと。海中に散布した時に拡散せずにサンゴにだけ限定的に作用する手法を編み出せば実用化出来る。あともう一歩だ。早期の実用化を願いたい。
26日 5月 2018
日大アメフト悪質タックルの真相が明らかになりつつある。内田監督と井上コーチのウソがバレつつある。同時に日大の危機管理意識の欠如が白日の下に晒されつつある。日大の危機管理対処法は「悪さをして非難を浴びても、じっとしていればその内、頭の上を通り過ぎる」という考え方が基本のようだ。以前、田中日大理事長が暴力団山口組組長とのツーショット写真で問題になったが、その手法で成功している。恐らく今回も田中から内田にアドバイスがあったのだろうとは容易に憶測出来る。この悪質タックル事件は事実が明らかなので、その内解決されると思う。それにしても、日本にはその種のトラブルが多過ぎる。東芝の「チャレンジ」も構造的には同じだ。部下に達成不可能な目標を立てさせ、結果として前代未聞な不正会計を招いてしまった。東日本大震災時、枝野官房長官が、放射性物質の影響を「人体にはただちに影響はありません」のワンフレーズで乗り切ろうとした。でも内実は、政権の家族たちは挙って沖縄へ避難した。阪急阪神ホテルズは、冷凍魚を鮮魚、バナメイエビを芝エビなどとメニュー表示の偽装をし、単なる「誤表示」と主張したがバレてしまって陳謝した。その後他の店での偽装が次々と発覚した。いずれの事件も、張本人は断罪されたのが唯一の救いだ。日大には「危機管理学部」がある。危機管理学部の隆盛を望みたい。
25日 5月 2018
久々に胸がスカッとするボクシングの試合をテレビ観戦した。井上尚弥の3階級制覇をかけたWBA世界バンタム級タイトルマッチとWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗の防衛戦。13戦13勝7KOの戦績を誇る拳四朗の相手は、1年前に世界タイトルを奪ったガニガン・ロペス。手強いと思ったが見事なボディブローで2回KO勝ち。拳四朗は滅茶苦茶強いと思ったが、井上の方がもっと凄かった。井上の相手は、10年間も負けたことの無いライアン・バーネット。井上に較べ、身長は顔の長さほど違うし、リーチは10cmも長いし、体重差は5kgもある。柔道で言えば無差別級の対戦とも言えそうだ。ところが、開始早々井上のパンチが爆裂。1回2分を待たずにバーネットがギブアップ。井上が圧倒的な強さを見せた試合だった。だが、井上は試合前は相当ナーバスになっていたようだ。でも、テレビ観戦者には、そのような状況は伝わってこない。勝つべくして勝ったとしか映らない。こういう所の当事者と傍観者の違いが面白い。これこそがスポーツの醍醐味だと思う。更に思いを広げると、どの世界でもこの立場の違いは限りなく存在するものだと熟々思い至った次第。
24日 5月 2018
2年ぶりの京都散策だ。カミサンは数年前まで義母を連れて毎年京都の桜と紅葉を観に行っていたので有名所は殆ど踏破している。だから2年前は「京都の路地裏:柏井壽:幻冬舎新書」を参考にして、観光案内書には出てこない名所を巡ることにした。信長父子の墓と森三兄弟の五輪塔が並んで建っている阿弥陀寺を経由して「青てっぽう」の美味い野呂本店へという具合。旅行は下調べも楽しいものだ。今回は京都に関する蘊蓄がタップリ書かれている「ぶらり京都しあわせ歩き:柏井壽:PHP研究所」を参考にしてみた。上賀茂神社のスダジイ睦みの木と陰陽石に祈願し再び野呂本店へ。近くの幸神社には左甚五郎が作ったと言われている鬼門の猿がいる。御所の猿が辻の猿はレプリカで、幸神社の猿が本物とのこと。両方の猿を眺めてきた。車折神社は後嵯峨天皇の牛車の轅が折れたことに由来するが、今では芸能神社とも言う。芸能人が奉納すると、芸名が記された朱の玉垣が建てられる。夥しい数の玉垣に圧倒された。本とは別に独自で風俗博物館を見つけた。4分の1の縮尺で、源氏物語をベースに、当時の服飾などを再現している。源氏物語に精通しているカミサンは大喜びだった。観光案内書には書かれていない蘊蓄をベースに京都巡りをするのも一興と言える。
23日 5月 2018
働き方改革関連法案が衆院委員会で採決される見通しとのこと。日本の労働生産性が諸外国に較べ低いことは事実だ。製造関係は外国よりも遙かに高いが、ホワイトカラー関係は低さが目立つ。だから高度プロフェッショナル制度の導入だというが、現実に問題にすべき対策とは余りにもかけ離れている。ターゲットは実際の一般的なサラリーマンの生産性向上に絞るべきだと思う。このブログ「生産性向上って」にも書いたが、不動産会社の人材活用レベルは極めて低い。分譲地を売り出して、もう2年以上になるのに、まだ売れない土地がある。毎日曜日に社員が来て机を並べる。社員は何もせずジッと来客を待っている。だが客は来ない。でもひたすら待ち続けている。不動産会社は社員の活用化を考えていないし、社員も集客のための知恵を出さない。土地を買う人は、こんな社員の人件費まで払わさられるのかと思う。それでは売れるはずがない。話は変わるが、今日は京都旅行なので9時頃の新幹線のぞみに乗った。社内に旅行客は見当たらず、殆どがサラリーマンだ。名古屋や大阪に出張するのであろう。ところが、殆どの人が居眠りをしているかスマホをいじっている。仕事をしていると思われる人は皆無。出張の移動中は、勤務時間でも仕事をしないのがルールのように見える。これでは労働生産性が上がるはずがない。当面の生産性向上は、政府の仕事ではなく経営者と社員の課題だと思う。労働生産性の低い政府が、民間会社の生産性を上げる心配などする必要は無い。極力規制を撤廃し、過労死が出ない仕組みを作るだけで良い。賢い会社は業績を伸ばし、ダメな会社は淘汰されるだけの話なのだから。
22日 5月 2018
悪質タックルで相手選手に怪我を負わせた日大のアメフト選手の記者会見がテレビ放映された。会見は本人からの要望で、強制されたものではないとのこと。彼は予め陳述書を作成し、事細かに事の経緯を説明した。悪質タックルを指示したのは監督とコーチだが、自分は断れなかったと説明している。断れなかった自分に責任があるとも言っている。経緯の説明は信憑性に富んでいた。彼の態度は誠実だった。内田監督たちは、まだ20歳になったばかりの青年をここまでも追い詰めるのかと腹立たしさを覚えた。一方、監督たちは未だに会見も開かず沈黙したままだ。非常識だけでなく責任感も無い。監督たちは明日以降反論するのだろうが、反論すればするほど世論の反撃に遭うことになるはずだ。墓穴は大きい。監督もコーチも社会的に抹殺されることになるかもしれない。監督たちの指示とその後の対応は、官邸と似ている。加計学園の獣医学部新設を巡り、加計理事長が安倍首相に面会したとする愛媛県の文書が国会に提出されたが、何と安倍は面会を否定した。根拠は官邸の面会記録を廃棄してしまったからと言う。でも面会記録が無いからといって、面会が無かった証明にはならない。無理筋な言い訳だ。力尽くで押し潰そうとするこの種の対応は、権力を得た者の特有の行動と言えそうだ。

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