蘊蓄の京都巡り

2年ぶりの京都散策だ。カミサンは数年前まで義母を連れて毎年京都の桜と紅葉を観に行っていたので有名所は殆ど踏破している。だから2年前は「京都の路地裏:柏井壽:幻冬舎新書」を参考にして、観光案内書には出てこない名所を巡ることにした。信長父子の墓と森三兄弟の五輪塔が並んで建っている阿弥陀寺を経由して「青てっぽう」の美味い野呂本店へという具合。旅行は下調べも楽しいものだ。今回は京都に関する蘊蓄がタップリ書かれている「ぶらり京都しあわせ歩き:柏井壽:PHP研究所」を参考にしてみた。上賀茂神社のスダジイ睦みの木と陰陽石に祈願し再び野呂本店へ。近くの幸神社には左甚五郎が作ったと言われている鬼門の猿がいる。御所の猿が辻の猿はレプリカで、幸神社の猿が本物とのこと。両方の猿を眺めてきた。車折神社は後嵯峨天皇の牛車の轅が折れたことに由来するが、今では芸能神社とも言う。芸能人が奉納すると、芸名が記された朱の玉垣が建てられる。夥しい数の玉垣に圧倒された。本とは別に独自で風俗博物館を見つけた。4分の1の縮尺で、源氏物語をベースに、当時の服飾などを再現している。源氏物語に精通しているカミサンは大喜びだった。観光案内書には書かれていない蘊蓄をベースに京都巡りをするのも一興と言える。