下手な掛け合い漫才

北朝鮮が予告した核実験場入り口を爆破・閉鎖する23日が迫ってきた。米中韓英露が立ち会うとされていたが、韓国の立会人名簿は受理されず、拒否されたようだ。立会人は報道関係者のみで国際原子力機関や核実験全面禁止条約機関など専門機関は招待されていない。だから爆破・閉鎖されても実効性があるのか検証のしようもない。入り口の爆破・閉鎖であれば、後日トンネルを掘り返せば使用可能に戻る。また入り口の爆破により、放射性デブリが拡散する恐れもある。入り口を閉鎖するだけならばコンクリートで固める方が安全だ。本気で核実験場を廃棄するのであれば、装置そのものを破壊すべきものだ。そう考えると、今回の核実験場廃棄は、単なる政治ショーに見えてくる。こんな茶番劇が成果となって米朝会談が行われるのだろうか。世界中が今後の動きを注目している。観客は世界中の人々、主役は金正恩とトランプ。下手な掛け合い漫才にならなければ良いと思うのだが。いや、両者共下手な掛け合い漫才を目指しているように見える。