地に落ちた不死鳥

日大の悪質タックルで関西学院大のQBが負傷した場面がテレビ画面に流れた。QBがボールを投げた数秒後、無防備のQBの背後から日大選手が猛タックルし押し倒した。その後も悪質な反則行為が繰り返されたとのこと。QBは右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間との診断。椎間関節のよじれによる左足のシビレも訴えている。試合は没収試合にならず続行された。日大の内田監督は試合前のミーティングで「最初のプレーで相手のQBに怪我をさせろ。何か言われたら監督の指示と言え」と選手に指示していたようだ。関東学生アメフト連盟は、同選手に対外試合出場禁止と指導者への厳重注意という暫定的な処分を下したが、日大はホームページに謝罪文を掲載しただけで、内田監督は雲隠れを決め込んだ。問題は色々ある。勝利至上主義に走った監督の資質の無さ。選手には怪我をさせろと指示し、そんな指示はしていないと開き直る。監督落第だけでなく人間失格だ。そんな監督の指示を実行する非常識な選手も選手だ。更にそれを許すチーム全体は組織犯罪者だ。日大の学長も何ら責任を果たしていない。没収試合にしなかったアメフト連盟も常識に欠けている。アメフト連盟は解散すべしとまでは言わないが、伝統ある日大アメフト部「フェニックス」は廃部にすべきだと思う。死なないはずの不死鳥(フェニックス)が本当に死ぬかもしれない。