デブは更に太り、ヤセは更に痩せるが

今日の日経1面トップは「ITビッグ5若い企業のむ」で普段の記事とは毛色が変わっていた。米国では開業率が最低水準に低迷しているとのこと。米株式市場ではグーグル、マイクロソフト、アップル、フェイスブック、アマゾンが時価総額の上位5位を占めている。このビッグ5が若い企業を次々と買収・吸収しているからだという。技術革新が企業の新陳代謝を促し経済の活力を生むはずなのに、ビッグ5がその芽を摘み取ってしまえば、デブは更に太り、ヤセは更に痩せてしまう。悪循環だと思う。更に、ビッグ5は違法な節税が得意という問題もある。例えばアマゾンの場合。アマゾンはタックスヘイブンを利用している。全世界で得た利益をタックスヘイブンに移す。アマゾンは納税額の半分をアメリカに納めている。でも、1兆円を超える利益を上げながら300億円程度しか払っていない。しかも、日本では税金を払っていない。日本の子会社はアマゾン本社から販売業務を委託されているという形だからという理屈だ。でも、この理屈は変だ。トヨタは米国で売上げに見合う税金を払っている。何故アマゾンは日本で払わなくて済むのだろう。答えは極めて簡単だ。日本より米国の政府が強いから。河野外相はユニークで豪腕だ。是非とも、このねじ曲がった体制を是正してほしいと思う。本質を正すことこそ、政治家の務めだし誇りある行動だと思う。頑張れ、るか?