相撲は国技?将棋は国棋!

何とまだ中学生の藤井四段が五段に昇段した。40人で競うC級2組10番勝負で既に9勝し、あと一番を残し昇段を決めた。初の中学生五段だという。半端じゃない。一方以前から気になっていたことがある。自分はNHK杯をほぼ欠かさず観ているファンだが、登場する棋士の段位が良く変わることは経験済みだ。いつも昇段の要件は何だろうかと思っていたが確かめたことは無かった。そこでこれを機会に調べてみた。日本将棋連盟のHPに載っている。藤井五段は現在朝日杯でベスト4に勝ち上がっている。準決勝と決勝を制すれば、六段になれるのだ。六段は手の届く範囲にある。もう超半端じゃないのだ。因みに、七段以上には、3~6の要件がある。一つは勝ち数だ。七段になるには150勝、八段は190勝、九段は250勝という具合。だがこれには時間が掛かる。もう一つ目に付くのが竜王戦だ。竜王戦2組に昇級すれば六段、1組に昇級すれば七段、竜王位を1期でも獲得すれば八段、2期獲得すれば九段になれる。九段の要件で、名人位は1期獲得で良いのだから竜王の位が如何に高いかが良く分かる。そこで感じた。将棋の世界は相撲よりも、基準がキッチリと明確にされている。素晴らしいことだと思う。一方、相撲の昇進ルールは曖昧だ。相撲は国技だと言われている。だが、国技だとする法律などは無い。国や国民が勝手に相撲は国技だと言っているに過ぎない。そこでこの際、将棋を国棋と定義すべきではないかと思うに至った次第。