日帰り手術と入院手術

昨日カミサンが白内障の手術を受けた。20~30年前は難しい手術だったようだが、今は簡単だ。自分は4年前に町医者で手術をしたが、カミサンは市立病院だ。町医者は日帰り手術だった。前日に目薬を与えられ自宅で点眼し、翌日の手術に臨んだ。マンションの一室に患者が5~6人いて、小さな待合室で麻酔の点眼があり、30分程度おきに手術室に呼び込まれる。手術は簡単だ。眼の周りにフィルムを貼られ明るさで何も見えなくなる。医者が手術中に、水晶体を削っています、レンズを入れます、と声をかけてくる。手術の実時間は5分程度だったと思う。痛さも怖さも無かった。怖く感じなかったのは、数ヶ月前に網膜の表皮を剥離して再接着させるという、考えるだけでも恐ろしい手術を経験したためだろう。眼をいじるのは怖いものだ。一方カミサンは2泊3日の入院手術だ。手術当日病院に行くと、何とベッドに横たわり点滴をしている。点滴をしながら車椅子に乗り手術室へ向かう。手術室の前の待合室で待っていると45分後に出て来た。車椅子に乗りながら病室に向かう。落ち着いたところで話を聞くと、手術内容は4年前の自分の時と殆ど同じだ。そこで、日帰り手術と入院手術の違いは何だろうかと考えてみた。患者側からみると、入院手術は万一という場合を考えた安心という保険なのだろう。一方医者側からみると、リスクの軽減策なのだろう。町医者は手術に難のある患者を選別することによりリスクを避ける。市立病院は少し難しい患者も受け入れ、総合力でリスクを乗り越えるということかもしれないと思った。何はともあれ無事に手術が終わって良かったと安堵した。手術とは、自分の時よりも心配するものだということを体験した次第。