カテゴリ:201710



31日 10月 2017
AIBOがaiboに生れ変わった。ソニーが11年前に生産を中止したアイボAIBOの後継機を発売すると発表した。名称はaiboで小文字に変わった。周囲の状況を把握するカメラやセンサーを備え、全身が電子部品の固まりだ。かつてのAIBOと異なりクラウド技術も使って飼い主とともに身のこなしを変えていく。AIも活用し人に好かれるのに必要な動きを最大公約数のように結論づけて、飼い主による好みの違いに対応する。行く行くは、愛玩犬としての役割だけではなく、子どもの見守りや高齢者の認知症対策も見込んでいるという。益々生きたペットに近づいてきた。それだけに、先代AIBOの息の根を止めた平井社長が「愛情の対象となるロボットにする」と嘯いているが、先代の二の舞いにならないか極めて心配だ。ぶっちゃけ、ソニーが新アイボを売り出すとの記事にムカッとした。そして先代を殺した平井の「愛情の対象となるロボットにする」という発言にムカッとした。更にaibo生産中止という第3のムカッが起きないことを願いたいものだ。
30日 10月 2017
月初めの新聞に「駅前にファミマオープン」のチラシが入っていた。いつの間に出来たのだろうかと思ったら、サンクスのリニューアル。サンクスがファミマに経営統合され、店名がファミマに統一される戦略の一貫のようだ。そのファミマが、24時間営業を止める方針だという。真夜中に店を開いていても、売上げは大して上がらないだろうし、犯罪の温床にもなるから、止めた方が良いのではないかと思っていた。ファミマもやっと実情が分かったのかと思っていたら、とんでもない勘違いだった。問題は人件費の高騰。でも、人件費の高騰はファミマには響かない。何故なら、ファミマはフライチャイズ店の売上げからマージンを吸い上げるタイプの経営。酷い言い方をすれば「フライチャイズ店が人件費の高騰に苦しもうが、営業時間を延ばしてコストをかけても売上げが上がればOK」という経営方針だ。でも、フライチャイズ店は、人件費だけでなく、ドラッグストアにも顧客を奪われているのが現状だ。ファミマの24時間営業中止は、フライチャイズ店をこれ以上苦しめては死んでしまうから、死なない範囲で手綱を緩めようという戦術に見えてきた。ローソンでも24時間営業を止めることが出来なかった。自分はコンビニ経営の専門家ではないから、この業界が横並びなのかは知らない。でも、限りなくブラックな業界に見える。どうしてウイン・ウインを目指さないのだろうか。コンビニの将来も怪しくなってきたようだ。
29日 10月 2017
相続税対策のためなのか、近所の数百坪の邸宅が消えつつある。我が家の隣も3百坪の土地が6区画に分割され戸建て住宅が建築され始めた。今までは隣の庭を借景として楽しんでいたが、住宅が眼前に迫ってきた。2階の書斎の窓から毎日見えるので建築の様子が良く分かる。ハウスメーカーは伊藤忠のイトーピアホーム。基礎工事は2人で大工は1人と人手が少ないことに驚いた。大工が1人で床を作り、平らな床の上で壁のパーツを作り、それを1人で立てかけて壁が出来る。1階の壁が出来ると2階の床を張り、1階と同じように2階の壁を作り、最後は屋根を完成させる。大工の仕事は、殆どがパーツの組み合わせと釘打ちで、ノコギリ作業は殆ど無い。木材の接合は全てが釘。釘打ち機で打ちまくる。途方も無いほど釘が使われる。釘の塊の家だ。一見地震に弱そうに見える。釘打ちだけで強度に問題は無いのか心配になった。調べてみるとツーバイフォーという工法だ。ツーバイフォーは壁で強度を持たすため地震に強く密閉性も良い。工法が標準化されているので、大工の技量に影響されずに、品質が安定した家を作ることが出来るなどのメリットがある。反面、壁に大きな開口部を設けにくく、増改築の自由度は低いのがデメリットとのこと。会社にいた頃、仕事の関係で住宅の勉強をしたことがあり、木造軸組工法、鉄骨軸組工法、プレハブ工法などの単語が懐かしく思い出される。ツーバイフォーという言葉も知っていたが、現物の工程を見るのは初めて。百聞は一見にしかず。机上の勉強だけでは、物の役に立たないことを実感した次第。
28日 10月 2017
カタルーニャ自治州の独立問題が揺れている。投票当日スペイン政府は憲法違反だとして暴力で投票を阻止した。しかし、住民投票では9割が賛成。自治州の州議会が独立宣言をし、州民は祝賀ムードだ。だが、政府は自治権を停止し、州首相や幹部を解任し、議会も解散させた。政府の暴力的な行使に対し、解任された州首相は政府のような暴力的な対応はしないと言っている。欧州連合や仏英独などの主要国は一斉に「独立は認めない」との立場を打ち出した。何故なのだろう。中国での漢民族による少数民族の迫害には非難するくせに、どうして欧州での少数民族の独立に反対するのだろうか。カタルーニャは地域独自の文化や歴史や言語を持ち、一つの纏まった文化圏だ。世の中は多様性が求められている。独自の文化を守り育てることこそ心豊かな世界に繋がるはずだ。スペイン政府の高圧的に独立を封じ込めるやり方は間違っていると思う。出来る限りカタルーニャの文化と自治権を尊重し、緩い繋がりのスペイン合衆国を目指すべきだと思う。カタルーニャはアイデンティティーが保障されれば、スペイン残留も選択肢の一つになるはずだ。独立問題の諸悪の根源は、政府の乱暴な阻止行動にあると思う。
27日 10月 2017
2週間ほど前に、史上初めて太陽系の外から彗星が飛来し過ぎ去って行ったとのこと。恒星間彗星と言うそうだ。恒星とは太陽のように自ら光を発し、地球のような惑星や彗星を持つ星のこと。恒星間彗星は、こと座のベガの方向から来たらしい。直径は400メートル以下で、秒速25.5キロで移動。地球から約2400万キロ離れた場所を安全に通過し、今後ペガサス座の方向に進み、太陽系を脱出するとみられている。確認されれば恒星間の軌道を飛行する初の「恒星間彗星」となるとのこと。以前から理論的には知られていたが、何しろ初めての事なので、国際天文学連合は新しい命名ルールの制定に迫られそうだ。人類は古代の時から星の位置や動きを観測して、暦を作り政治や生活に役立ててきた。天文学の父ガリレオは、望遠鏡と物理学を駆使して地動説に辿り着いた。今や宇宙の構造も分かりつつある。そして重力波観測により宇宙の成り立ちまで解明しようとする時代に来ている。星空を眺めながら、よくぞ天体の動きが分かるものだと感心してしまう。天文学に無知な自分にとって恒星間彗星は、エイリアンにも見えるし、幸せを運ぶ星の王子様にも見える。世はデジタル時代だが、自分のようなアナログ人間の方が夢を追う楽しみをより多く得られるような気がしてきた。
26日 10月 2017
衆院選で自民が大勝し、安倍首相も菅官房長官も、話の初めに必ず「謙虚に丁寧に」を枕詞に使っている。「モリカケよ去れ」という念仏に聞こえてくる。でも舌の先も乾く間もなく、大勝に酔って傲慢さと傲りがもう顔を出だしたようだ。一つは特別国会の会期だ。自民は8日間を提案しているが、野党はもっと長い期間を要求している。モリカケ問題で国会本来の議題は長いこと議論もされていない状態が続いている。それを補う意味でも、自民は野党の提案を受け入れるべきだと思う。自民の8日間とは、モリカケの禊ぎは済んだという傲慢さの現れとしか映らない。決して丁寧な国会運営ではない。もう一つは、国会質問時間の与党/野党の時間配分だ。従来与党/野党の配分は、2/8で行われるのが慣習だったが、自民は7/3を要求し始めた。根拠は議席数で配分すべきという。だが、その理屈は間違っている。結果として保守が3分の2以上の議席を獲得したが、それは偶々小選挙区制という特殊事情によるよるものだ。国民の意見を真に反映している獲得投票数でみれば、自民は3分の1しか無い。配分は3/7が妥当なところだ。時の権力の傲慢さを防止するには、例えば、時間配分は獲得投票数比とするなどのルール作りが必要だ。謙虚さとか丁寧さとかは、言葉で言うものではなく、態度や行動で示すものだ。言葉で言うほど怪しく見えてくる。
25日 10月 2017
昨日カミサンが白内障の手術を受けた。20~30年前は難しい手術だったようだが、今は簡単だ。自分は4年前に町医者で手術をしたが、カミサンは市立病院だ。町医者は日帰り手術だった。前日に目薬を与えられ自宅で点眼し、翌日の手術に臨んだ。マンションの一室に患者が5~6人いて、小さな待合室で麻酔の点眼があり、30分程度おきに手術室に呼び込まれる。手術は簡単だ。眼の周りにフィルムを貼られ明るさで何も見えなくなる。医者が手術中に、水晶体を削っています、レンズを入れます、と声をかけてくる。手術の実時間は5分程度だったと思う。痛さも怖さも無かった。怖く感じなかったのは、数ヶ月前に網膜の表皮を剥離して再接着させるという、考えるだけでも恐ろしい手術を経験したためだろう。眼をいじるのは怖いものだ。一方カミサンは2泊3日の入院手術だ。手術当日病院に行くと、何とベッドに横たわり点滴をしている。点滴をしながら車椅子に乗り手術室へ向かう。手術室の前の待合室で待っていると45分後に出て来た。車椅子に乗りながら病室に向かう。落ち着いたところで話を聞くと、手術内容は4年前の自分の時と殆ど同じだ。そこで、日帰り手術と入院手術の違いは何だろうかと考えてみた。患者側からみると、入院手術は万一という場合を考えた安心という保険なのだろう。一方医者側からみると、リスクの軽減策なのだろう。町医者は手術に難のある患者を選別することによりリスクを避ける。市立病院は少し難しい患者も受け入れ、総合力でリスクを乗り越えるということかもしれないと思った。何はともあれ無事に手術が終わって良かったと安堵した。手術とは、自分の時よりも心配するものだということを体験した次第。
24日 10月 2017
質量の単位「キログラム」の定義が130年ぶりに書き換えられることになるようだ。現在パリに重さ1kgの分銅「キログラム原器」が保管されている。地球上の全ての重さはこれが基準になっている。元来1kgとは1リットルの水の重さと定義されていたが、条件により変動するため、白金とイリジウムの合金で原器が作られた。これも僅かに変化するため新たな基準が求められていた。国際単位系は基礎物理定数による再定義が進んでいる。メートルも嘗ては合金製のメートル原器だったが、299,792,458分の1秒間に光が真空中を進む距離として再定義された。国際単位系で時代遅れの定義が残っていたのが質量の単位だ。新しい定義はプランク定数に基づくという。プランク定数とは量子論の基本的な普遍定数で、光子のもつエネルギーと振動数の比例関係をあらわす比例定数のこと。まさか大学時代に量子力学で習ったプランク定数が、質量の単位に関係するとは夢にも思わなかった。産総研は高純度なシリコン結晶で定数を精密に測定し、これまでより詳しい小数点以下43位までの値を特定。キログラムを厳密に定めるのに必要な水準をクリアしたとのこと。来年11月の国際会議で正式に決定される予定。日本が国際単位の基準に関わるのは初めてだ。まずは目出度し、目出度し。
23日 10月 2017
都議選が行われたのが7月。都民ファーストと公明が過半数を制したのは記憶に新しい。そして、3か月後の衆院選。ファースト様々と靡いた前原民進が雪崩のように靡いてしまった。勝ち馬に乗れば勝てるという訳では無い。その時は勝ち馬でも、続くとは限らない。それが現実になってしまった。何故希望の党は、脆くも敗れ去ってしまったのだろうか。最後に踏ん切れなかった小池、元々統治能力に欠ける若狭、党の主張を消化不足だった細野、これらが張本人だと思う。でも、若狭と細野の罪は軽い。何故なら廊下鳶のようなものからだ。だが、小池の重さは違う。小池は終始都知事に留まる様な発言をしていた。違う。時が来れば出馬しようとしていた。世間では「排除の論理」発言が水を差したと言われている。でも自分は違うと思う。「排除」の次に「自ら出馬」があれば、事態は変わっていたと思う。従って、敗因は「出馬取りやめ」にある。関ヶ原の合戦でも同じ事だが、物事を決する時に、お頭が外国で物見うさんするはずがない。現場にいるものだ。しかも、小池はパリで「鉄の天井があった」と宣った。ガラスの天井とは、ヒラリーが米国の女性蔑視の比喩として言ったことが言葉だが、ガラスを鉄に変えた意味は何なのだろうか。いくら考えても思いつかない。小池は流行りの言葉で他人を煙に巻くのが得意だ。ファーストもそう、鉄の天井もそう、挙げ句の果ては、ベーシックインカムとほざく。洋風かぶれの戯言に聞こえてくる。
22日 10月 2017
今日は衆院投票日。選挙結果は気になるが、流れは自民大勝とほぼ決まっている。でも突如もっと気になるニュースが流れてきた。トランプがケネディ暗殺の捜査資料の機密指定を解除すると発表した。ケネディが暗殺されて半世紀以上経ったのに、まだ未公開資料が存在している。1992年に法律が制定され、25年後に公開されることが決まっている。その25年後が今月の26日になる。大統領権限で未公開の継続も可能だが、トランプは継続しないと言っている。ケネディ暗殺には色々な陰謀説がある。その最たるものがCIA陰謀説だ。CIAは公開に猛反対している。いかにも怪しい。この機密指定解除は単に法律に基づき実行するという類いでは無さそうだ。いま現在CIAは大統領府から独立して活動をしている。トランプはCIAを大統領府の指揮下に置きたいと思っている。どうもケネディ暗殺の機密指定解除は、トランプのCIAに対するジョーカーのようだ。従って、CIAがトランプの軍門に降れば解除は取りやめ、従わなければ解除に踏み切ることになりそうだ。トランプだけに博打打ちとしての力量がジョーカーに託されているようだ。

さらに表示する