怪しいコンビニの将来

月初めの新聞に「駅前にファミマオープン」のチラシが入っていた。いつの間に出来たのだろうかと思ったら、サンクスのリニューアル。サンクスがファミマに経営統合され、店名がファミマに統一される戦略の一貫のようだ。そのファミマが、24時間営業を止める方針だという。真夜中に店を開いていても、売上げは大して上がらないだろうし、犯罪の温床にもなるから、止めた方が良いのではないかと思っていた。ファミマもやっと実情が分かったのかと思っていたら、とんでもない勘違いだった。問題は人件費の高騰。でも、人件費の高騰はファミマには響かない。何故なら、ファミマはフライチャイズ店の売上げからマージンを吸い上げるタイプの経営。酷い言い方をすれば「フライチャイズ店が人件費の高騰に苦しもうが、営業時間を延ばしてコストをかけても売上げが上がればOK」という経営方針だ。でも、フライチャイズ店は、人件費だけでなく、ドラッグストアにも顧客を奪われているのが現状だ。ファミマの24時間営業中止は、フライチャイズ店をこれ以上苦しめては死んでしまうから、死なない範囲で手綱を緩めようという戦術に見えてきた。ローソンでも24時間営業を止めることが出来なかった。自分はコンビニ経営の専門家ではないから、この業界が横並びなのかは知らない。でも、限りなくブラックな業界に見える。どうしてウイン・ウインを目指さないのだろうか。コンビニの将来も怪しくなってきたようだ。