クリーンヒットの受動喫煙防止条例

東京都が東京五輪に向け、公共施設や飲食店などの建物の中を原則禁煙とする罰則付きの受動喫煙防止条例を制定する方針を固めたと基本的な考えを発表した。国即ち自民党は、塩崎前厚労相の全面禁煙法案に対し、ヘビースモーカーの竹下国対委員長が立ちはだかり先送りしたことはこのブログ医師と国会議員の違いに書いた通りだ。最早国会ではこの種の法案は成立しない。国会で法案が通らなければ進まない。困ったものだと思っていた。ところが、条例という非常手段があった。国に先駆け受動喫煙防止を条例で施行するという。まさに、小池都政のクリーンヒットだと思う。都の試案は、医療施設や小・中・高校、児童福祉施設は敷地内も含め全面禁煙とし、官公庁や老人福祉施設、大学などは屋内禁煙で喫煙専用室の設置も禁止。客室を除くホテルや、職場、駅、飲食店は原則として屋内禁煙だが、飲食禁止の喫煙室を設置できる。また、30平方メートル以下の飲食店では未成年を立ち入らせないことなどを条件に喫煙を可能にするという。微に入り細に入り、極めて細かく現実に配慮した条例だと思う。だが、今は一つの条例案に過ぎない。こらからパブリックコメントが開始される。国が立法する前に条例が先行すること自体が極めて稀だ。その稀さに明日への光を少し感じる。何とかファーストは少し胡散臭いが、その胡散臭さを紛らすように感じる。取り敢えず頑張れ、何とかファースト。