政策秘書の資質向上を

豊田議員に「このハゲーッ」と罵倒されたのが政策秘書だったが、その後任に決まったのが青森県の町議。政策秘書と町議の兼務が許されるのかは知らないが揉めている。この町議の妻が豊田議員の公設第1秘書で、町議は妻から頼まれたので政策秘書を引き受けたと言っている。政治家の秘書というのは曲者だ。政策秘書とは国会法で「議員の政策立案および立法活動を補佐する」と定義されている。元来政策を立案するには高い専門性が必要不可欠。だから資格試験はキャリア官僚の採用試験に匹敵する難関になっている。だが抜け穴がある。国会議員が申請し審査認定を得る裏道だ。ところが、正規の試験組は政策秘書全体の1割強しかいない。9割方が抜け穴組なのだ。政策秘書とは名ばかりで、車の運転からコピー取りまで、実態は何でも屋が殆どらしい。国会議員には公費で賄う公設秘書が2人認められていたが、24年前に秘書の資質の向上を目的に政策秘書1人の設置が可能になった。だが、政策秘書としては機能せず、公設秘書が1名増員され3人になったというのが実態だ。国会法の目的に合っていない。直ぐさま国会法を改正し、抜け穴を無くし、政策秘書の資質を上げるべきだと思う。