ベルギーと韓国の相互理解

韓国ではタマゴ騒動が凄い事になっているようだ。韓国はタマゴ出荷を全面停止し、タマゴを使った料理も敬遠されているとのこと。事の発端は、2~3の採卵鶏農場のタマゴから殺虫剤「フィプロニル」が検出された事。フィプロニルは人間の肝臓や腎臓などに害を与える可能性がある。発がん性物質でもある。勿論対処は必要だ。検出のニュースが伝えられると、鶏卵だけではなくパン・菓子・マヨネーズなど鶏卵を材料とする食品全般も売れなくなってしまったらしい。韓国の全ての採卵鶏農場1456カ所の鶏卵出荷を中止させたというから、その規模に驚いてしまう。今後韓国では、タイと日本からタマゴを緊急輸入する予定だが、ネットでは日本のタマゴに猛反対。放射能が怖いからだという。違和感を覚えるが、国民性だからしょうが無い。一方で、ヨーロッパでも同様に「フィプロニル」が問題になっている。ベルギーからフランスに来たタマゴや、ドイツからハンガリーに来たタマゴもフィプロニルが問題になっている。ベルギーの巨大オムレツ作りは有名だ。1万個のタマゴを使い調理する。今年も、このフィプロニル騒ぎの中で行われ皆さんに巨大オムレツが振る舞われた。では、フィプロニルのリスクはどれ程なのだろうか。肝臓や腎臓などに害を与えるとは言うものの、世界保健機関によると、身体に甚大な影響を及ぼすには1日に7~15個の卵を食べる必要があるという。1日に10個以上のタマゴを食べたら誰でもお腹を壊してしまう。ベルギーと韓国の差を、如何に受け止めれば良いのだろうか。ベルギーと韓国がお互いに理解し合うことこそ、真に科学的理解が深まるのだと思うのだが。