SF小説の世界へ

SF小説の世界が現実になりつつあるようだ。米国のIT関連企業が、従業員の手に認証用マイクロチップを埋め込んだ。米国での実用化は初めてとのこと。調べてみると、各国で実験が進められているようだ。オーストラリアが、世界でも初めて公に国民にマイクロチップを埋め込む最初の国になるようだ。オーストラリア政府は医療システムとしてマイクロチップの人体埋め込みを進めている。埋め込みにより超人になれるというプロパガンダが当たり国民は前向きとのこと。シドニー在住の実在の人は埋め込んだ結果、財布もクレジットカードも持たずに買い物が出来、自動車運転時にキーが不要で、パソコンやカードのパスワードや暗証番号を覚える必要も無くなったと喜んでいるとのこと。しかもマイクロチップの埋め込みは安くて簡単。値段は僅か80~300ドル。埋め込む作業は注射のように数秒で完了し、除去する際もトゲを抜くのと同程度。この分野の進歩は目覚ましい。人間と機械が融合されるのは、もう時間の問題だ。だが便利な反面リスクもある。GPS機能が付けば、常時居場所を特定される恐れもある。個人の逐一の行動をビッグデータとしてIT企業や政府が活用・悪用するかもしれない。新しい時代に合わせた倫理観やセキュリティ技術が必要になりそうだ。以前テレビで放送していた海外ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」の世界は目前のようだ。