二束三文以下の仕事

日本郵便が来月の郵便料金値上げに先立ち販売を始めたばかりの新しい124円往復はがきに、誤表記があったと発表した。はがき上部に本来は「郵便往復はがき」と表示すべきところを「郵便はがき」と間違えた。しかも、既に1400万枚も印刷した後に気がついた。日本郵便は、実質的な支障は無いとして誤表記のまま販売を続け、今後順次訂正したものに切り替えると言う。郵便料金の値上げは23年ぶりだから不慣れだったという訳ではあるまい。要は、担当者も責任者も、そして監査役も「たるんでいた」だけだと思う。一言で言うと「誰も仕事をしていなかった」という事だ。でも、郵政関係には常に、この種のハプニングが付き纏うものだ。切手の世界では、1856年発行の英領ギアナ1セント・マゼンタが有名だ。2014年のオークションでは約10億円で落札された。日本でも、我が国初めての切手である竜五百文切手の逆刷が約2千万円で落札されたという記録がある。でも、実際の価値は1億円を超えていたと言われている。では、今回の印刷ミスはどうだろうか。本来は郵便はがきも切手同様希少価値のあるものの、1400万枚では希少価値が出るはずが無い。二束三文以下だ。よくぞ1400万枚も印刷してから気付いたものだ。何故誰も気付かなかったのか そこに感心してしまう。今回の印刷ミスは、起こるべくして起こったと思う。日本郵政が、値上げを値上げと思っていない証拠と言えると思う。