就活ルールの廃止を

経団連が2018年度の就職活動ルールを発表した。3月企業説明会の解禁、6月採用面接、10月内定は昨年通りだが、インターンシップ(就業体験)は5日間以上の規定を1日でも可能に変更した。そもそも経団連が決める就活ルールには、どのような意味があるのだろうか。経団連の就活ルールとは、経団連に属する企業だけが対象となる。しかも紳士協定で罰則も無いから絶対に守らなくてはならない訳では無い。経団連に属さないIT企業や中小企業などは、優秀な学生を確保したいため早期に内定を与えて確保する。だが、後から決まる経団連企業によって内定者を引き抜かれてしまう悲劇も起こる。経団連の就活ルールは、所詮経団連に属する企業だけにメリットのあるカルテル行為だから、いっその事廃止した方が良い。学生は1年でも2年でも早く就職先を決め、残りの時間を就職先に合った勉強をする方が得策だ。一方就職先は内定した学生の学費を提供してあげれば双方にメリットが出る。インターンシップの日数を規定することも無意味だ。仕事によっては、1日でも理解出来るものもあるだろうし、数週間も体験しないと理解できないものもあるはずだ。要は企業と学生のミスマッチを防ぐことにある。企業は常時門戸を開けておけば良いし、学生は興味のある企業を気楽に訪問し就業体験をしてみれば良いだけの話だ。新卒一括採用は高度経済成長期の名残。もうそろそろ時代遅れの就活ルールなど廃止すべきだと思う。