様変わりした日本史A

大学入試センター試験が大雪の中で行われた。受験生も大変だったろうと思う。長年化学に携わってきたので、化学の問題をチラッと見てみた。若い頃なら解けそうな問題だが、今の自分には少し難問だった。頭が錆び付いてしまったようだ。さればと日本史Aを見て驚いた。自分が高校で習った日本史は、殆ど出来事と年号が主で、しかも明治から現代までは授業で教えてもらえなかった。大学入試の出題も同様で殆ど幕末までだった。ところが、今のセンター試験は全く違う。昔の歴史など何処にも出てこない。殆どが明治以降で、しかも戦後の出来事に関する問題が多い。まるで現代史だ。昔は社会というカテゴリーに属していた範疇だ。第1問は、妖怪についての問題。妖怪博士と呼ばれた井上円了や「昭和の妖怪」と言われた岸信介が出てくる。更に、何と驚いたことに、水木じげるの「新ぬりかべ」や妖怪ウォッチの「ロボニャン」までもが登場するのだ。一昨年は孫の小学1年生が妖怪ウォッチにはまっていた。あの妖怪ウォッチだ。出題を近代史に絞ったことは良いことだと思う。現在に繋がる生きた歴史を学ぶことになる。それにしても妖怪ウォッチとは。歴史とは今日以前を指すものであることは間違いないのだが。