思い入れのある赤坂離宮(2)

(昨日の続き)本館に続いて和風別館「遊心亭」も見学した。迎賓館本館裏手の東側にある。15名ほどに纏められ係員が案内してくれた。47畳の主和室の前には紅白の梅と紅葉を配した築山があり、池には大きな鯉が泳いでいる。水面に反射する光が主和室や廊下の天井に「ゆらぎ」として映し出されることを自慢していた。贅を尽くした造りの割には、稼働率が低過ぎるのが気になった。夕食までは時間があるので、赤坂周辺を散策した。Kタワー経由で弁慶橋に出た。街並みは様変わりしていたが、弁慶橋の袂にあるボート小屋だけは昔のままだった。ディナーの予約時間には、まだ間がある。ホテルのロビーのソファーで待つことにした。すると加藤一二三九段が通り過ぎた。カミサンに教えてあげようと思っていると、続いて石原慎太郎も通り過ぎた。豊洲問題のため自宅前でインタビューを受ける野暮ったく老け込んだ本人をニュースで見たことがあるが、実物はテレビと全く同じで、嘗ての凜とした面影はなかった。トイレでは橋幸夫に会った。並んで小用を足した。赤坂という所は、多くの著名人が跋扈しているようだ。40階のレストランから眺める夜景は綺麗だった。夜景が売りなので、予め窓側の席を頼んでおいたのが正解だった。昨日までは休みでビルの明かりは少なかったとか。今年一番の華やかな夜景に巡り会えたようだ。勿論食事もワインも美味かった。非日常の一日を過ごし、ルンルン気分で帰路に就いた。