終戦記念の年に

安倍首相が今月ハワイの真珠湾を訪問すると発表した。日本の現職首相が真珠湾を訪れるのは初めて。戦後75年にして、やっとここまで辿り着いたかと感慨深い。巷では、オバマ大統領が退任する前に、首相が頭越しにトランプ次期大統領と会談してオバマの面子を潰したので、仁義を切るためと言う人もいるが、そうではないだろう。オバマ在任中に真珠湾を訪問することは既定路線だったと思う。その辺の経緯と見通しは、このブログ「夫はマリオに、夫人はハワイに」に書いた通りだ。その頃の政府筋は、首相の真珠湾訪問はないと否定していた。だが、計画は着々と進んでいた。だから自分でも、首相が今年中に訪問することは間違いないと確信出来た。8月にオバマがヒロシマを訪問した時に、日本は「謝罪」を求めなかったし、オバマ自身も謝罪をしなかった。そして名スピーチと折鶴を残していった。現在ハワイでも日本に対して謝罪を要求する声は無いという。寧ろ真珠湾攻撃を生き延びた元米兵も、首相の訪問を心から待ち望んでいるようだ。憎しみは続かない。続けてはならない。時間と信頼が解決することになる。まさに戦後75年にして、その時が来たと言えそうだ。今年こそが真の終戦記念の年になるのかもしれない。