大口病院の怪

昨日の子育て支援とは正反対の、終末医療患者の多い横浜大口病院の連続中毒死が連日報道されている。二遺体からは消毒液に使われる界面活性剤が検出され殺害されたことが判明したとのこと。点滴袋のゴム栓から注射器で毒物を注入した痕跡があるというから、まさに殺人事件だ。この病院の4階では、4月から看護師の服が切り裂かれたり、カルテが紛失したり、看護師のペットボトルに異物が混入されたなどのトラブルが続いていたという。異常はそれだけではない。7月から9月にかけて入院していた患者が、立て続けに50人も死亡したという。療養病床43床に対し2ヶ月半で50人とは、入院中の約半数の人が死亡し続けたことになる。終末医療患者が多いとは言え余りにも多過ぎる。しかも中毒死が発覚した以降ピタッと死亡者はいなくなったという。病院の対応が不可解だ。4階は呪われているでは済まされない。まるでチーム・バチスタ螺鈿迷宮の再現劇を観ているようだ。早急に現実の白鳥室長とグッチ役が現れ、事件が解決されることを願いたいものだ。