vividとvivitの違い

vividの意味は「生き生きとした、とか、鮮やかな」だが、少しモジッたビビットvivitというモールが我が家の近くにある。その場所は、嘗てはあの山一證券のグランドだった。我が家からララポートへ行く途中にある。山一が潰れメリルリンチの所有になり、更にそれが整備されビビットになった。約15年ほど前、ビビットは消費の主流となるはずの団塊の世代である中流向けに開業された。でも当時の団塊世代の購買力は弱く、的外れで成功しないと思っていた。幸か不幸か案の定的中した。あれから幾つのも企業が出店し撤退していった。4Fに居を構えた地方の有名料理店は全て撤退した。三省堂が撤退し、TSUTAYAも撤退した。そして最近品揃えナンバーワンのジュンク堂が入った。家電安売りはラオックスが撤退し、ノジマが入ったが今は半分に縮小している。ホームセンターはスーパーバリューが入ったが撤退し、マックスバリューがピンチリリーフしたものの撤退の憂き目にあっている。残念ながら今ではスーパーバリューのスーパー部門だけが半分だけで生き永らえているのが現状だ。最近は再生の為「まいう」の石ちゃんで有名なサカゼンと、ニトリと大塚家具がテナントになった。でも、サカゼンはガラガラ。ニトリの小物は良いがインテリア家具は今一。大塚家具の家具は良いが買う人がいない。しかもこの地区にはIKEYAもある。そこで大塚親子紛争を思い出した。なぜあの親子は争ったのだろうかと。少なくとも言える事は、娘の大塚家具も父親の匠大塚も中級層を狙っているように見える。父は従来路線の高級品を、娘はニトリに近い中級品を。それだけの違いだ。だが、1億総中流と言われた時代は既に過ぎ去り、中流は極めてマイナーな存在になってしまった。大塚父娘に勝算は描けそうもない。vivitはいつになったらvividになるのだろうか。