食べログの終焉

最近、飲食店情報を知るために「食べログ」を使うことが定着している。大当たりとはいかなくても、外れなければマーマー程度の参考にしている。だが飲食店にとっては、新規客取り込みについて食べログの評価ポイントが売り上げを左右するのは間違いない。ところが、その食べログが揉めているという。契約更新時に、ネット予約などの有料機能を断ったら評価点数が3.0にリセットされてしまったという。これは「食べログ」の致命的なサイト経営の失敗になると思う。数年前に業者が口コミ投稿して評価点数を操作するステルスマーケティンブログが問題になったことがある。だがこの主体は飲食店自身が己の評価を上げたいがための行為だ。少しでも多くの客を呼び込みたい一心だったのだろう。その気持ちは分からなくはない。だが、今回のリセットは全く違う。本来食べログの評価はユーザーレビューによるものとされていた。だが、その評価を食べログ自身が恣意的に行うというのだ。今まで客観的で公平性があるから、食べログは定着してきたのだと思う。それが根底から覆されたことになる。恣意的な食べログなど見る人はいなくなるに違いない。親会社のカカクコムの株は急落し年初来安値を更新した。株式市場は正常に機能しているようだ。