恥の上塗り

ソニーの平井社長が経営方針説明会で「エレクトロニクスにAIやロボティクスを組み合わせ、住空間、都市空間に展開し、新たな事業機会を創出する取り組みを加速する」と宣った。特に力を入れたのがロボットだ。嘗て自らが事業を放り出したAIBOの類いもターゲットに入れていると言う。AIの世界ではグーグルやマイクロソフトが先頭を走っている。ソニーも遅れ馳せながらやっとそれに気付いたようだ。目指す方向は間違っていないが、果たしてソニーの今の経営者らにロボット事業が構築出来るだろうか極めて疑問だ。平井はAIBO事業を捨てた。平井から見れば単なるAIメカに過ぎないかもしれないが、ユーザーにとっては生きた愛玩動物だ。平井は損得だけを優先し人様の動物を勝手に殺生した人物と言える。このことはこのブログに医師に見放されたAIBOAIBOの病院 に書いた通りだ。マイクロソフトのナデラCEOは「AIに必要なものは、人間にとって共感力、他者の考えや感情を感じ取る能力だ」と言っている。つまりAIが進化すればするほど、人間の感情を理解することが必要になるのだと断言している。これがAIをトコトン追求した第一線の研究者の答えだ。ソニーはAIBOを捨てた時は、人間の感情など眼中になかった。そんな経営者が、脚光を浴びているからと言って、AIのために人間の感情を直ぐに理解することが出来るのだろうか。もしAIBO事業を継続していれば、ソニーはAIロボットの世界で、今先頭を走っているに違いない。AIBOを捨てたのは経営判断ミスだ。今後AIロボット事業でも、人間の感情が理解出来なければ成功は望めない。結局経営者の人間性が恥の上塗りを招きそうだ。