カテゴリ:201607



31日 7月 2016
都知事選は小池の勝利に終わった。選挙戦の終盤で消去法により小池の勝利は確実と言われていた。そうだろうか。辞書によると「消去法」とは「多様な選択肢が考えられる場合に、偽りのもの、不利なものから順次消してゆき、最後に残ったものを正しいとする方法・考え方」とある。でも今回の都知事選は「正しい者が残った」のではないと思う。「ダメな者から消去し、最も害が少ないと思われる者を仕方なく選んだ結果」と言えそうだ。だから正確に言うと消去法ではなかったと言える。増田は行政手腕をアピールし組織的な自公の支援も受けながらも票は伸びなかった。知名度不足を言い訳にしているが、そうだろうか。自民都議連ドンのダーティなイメージと増田自身の自己矛盾する主張に、都民は危うさを感じたはずだ。信用の置けない人物と思ったに違いない。鳥越は自身の力不足だと言っている。まさに力不足の結果だから鳥越の反省は正しい。後悔先に立たずとは言うが、身の程知らずだったと言うべきだろう。週刊誌の女性問題を言い訳にしているが、潔白は選挙戦内で主張すべきだった。ジャーナリストと自認しながら、説明責任も果たさず文春を訴えたことが、自身が真のジャーナリストではないことを曝け出してしまった。恥の上塗りとも言える。更に決定的な事を言うと、都知事としての主張すら無かった。第一声がガンの撲滅だと聞いた時は我が耳を疑った。間違いなくこの人は認知症に違いないと確信した。いま野党4党は如何に反省しているのだろうか。もっとも反省も出来ない位4党も認知症症状にあるに違いないとは推測出来るのだが。結局都知事選の結果は0勝3敗と言えそうだ。望むらくは、小池新都知事が今後「都政の見える化」を推進してくれれば儲けものだと思う。
30日 7月 2016
今日は45年前に入社した同期の集まりが有楽町のガード下バーベンバーデンで開かれる。東京駅には定刻の1時間前に着いたので久し振りに丸の内界隈を歩いてみることにした。ほぼ15年ぶりなので、まるで別世界に来たような感覚で見るもの全てが新鮮だ。まずは鳩山邦夫が「誰が壊したんだ」と叫んだことで有名なKITTEを抜けて三菱1号館美術館に向かった。美術館の裏は細長い広場になっていてオープンカフェがある。休日は閑散としていると思っていたが席は満席。皆ゆったりと休日を楽しんでいる。オフィス街とは思えない情景を見て、丸の内が変貌したことを実感した。東京国際フォーラムを抜けて有楽町駅中央口に出た。先日テレビで見た南町奉行所跡を見たかったからだ。だが史跡の石碑がトタンで出来ているのを見てかなりがっかりした。マリオンの横に出て阪急ビルを建て直した東急プラザ銀座を遠くに眺めながら、旧三井日比谷ビルの建設現場に向かった。ここには嘗て5年間通った本社があった。懐かしい。しかも、新築中のビルは、自分の長男が設計計画をしている。何という因縁なのだろう。もの凄く大きい建設中の鉄の塊に圧倒された。同時に長男の幼い頃が脳裏に浮かんできた。時の流れの速さがひしひしと伝わってきた。そしてやっと目的地のバーデンバーデンに着いた。勿論楽しい同期会になったのは言うまでもない。
29日 7月 2016
IT業界の二大お騒がせ事件が、ようやく終わりそうだ。Windows10の強制アップグレードとポケモンGOのフィーバー。マイクロソフトによるWindows10へのアップグレード化は強引だった。拒否しないと数時間後には自動的にアップグレードするという。言わば強姦行為とも言える。自分のパソコンはメーカーからWindows10に替えても正常に機能しないと忠告を受けていた。しかもWindows10にするとブリーフケースという便利なデータ更新機能が使えなくなる。だからアップグレードされないよう毎日戦々恐々としていた。だが本日をもって無料アップグレードが終了する。ホッとした。ポケモンGOは異常な程の社会現象になっている。歩きスマホだけでなく運転中にもゲームをするというから危険そのもの。立ち入り規制区域や神聖な場所、鉄道の線路内にも侵入する。色々な施設がポケストップやジムの設定を解除してくれと大騒ぎだ。これ程社会全般に迷惑を掛けたり、人々を危険に曝すゲームは珍しい。任天堂やナイアンティックは社会悪開発会社と言えそうだ。ポケモンGOがリリースされてからまだひと月も経たないが、既に下火の気配とか。世の中は間違いなく良い方向に向かっているようだ。
28日 7月 2016
2年前に流行った氷水を頭からかぶるアイスバケツ・チャレンジ運動が実を結んでいるという。筋萎縮性軸索硬化症ALSに対する認識を広め、寄付を募ることが目的のこの運動は、当時は単なる売名行為とも批判されていた。参加者が増えるほど、その行為と目的が遊離していくようで、このブログにもアイスバケツ・チャレンジと題し書いた事がある。その後1700万人がフェイスブックに氷水をかぶるビデオを投稿し、米国では2カ月で約125億円が集まり、この寄付金が6つの研究プロジェクトを支えたとのこと。その中の一つプロジェクトの研究成果が専門サイトに掲載された。このプロジェクトには、11カ国で80人以上の研究者が参加し、先天性ALSの過去最大規模の調査を行い、遺伝で伝わる発症リスクを探した。その結果、NEK1と呼ばれる遺伝子が発症に関係していることが判明したという。NEK1の特定によって、今後は遺伝子治療の開発に取り掛かれることになるという。氷水を頭からかぶった人は、当時はさぞかし寒い思いをしただろうが、今は心が熱くなっているに違いない。成果に繋がって本当に良かったと思う。
27日 7月 2016
DIAMONDonlineの「遺伝子検査は占い並み」という記事が目に留まった。女優のアンジーが遺伝子検査で乳がん発症の危険性があることが分かり、予防のため乳腺切除したことで遺伝子検査が一躍脚光を浴びるようになった。最近はDeNAやDHCなどの有名企業が遺伝子検査事業に参入している。遺伝子を調べれば、病気も性格も分かるという触れ込みだ。ところが、それは当たるも八卦当たらぬも八卦の占い並みのまやかしだと言う。遺伝子検査には、遺伝学的検査とDTC(Direct-To-Consumer)遺伝子検査がある。遺伝学的検査は、単一の遺伝子異常が決定論的に挙動する疾患が対象となる。アンジーの場合は、遺伝性乳がん卵巣がんとの相関性が極めて高い単一遺伝子BRCA1が変異していて、将来的に9割近い確率で発がんすることが分かっていた。だからアンジー本人の強い要望で手術が行われたとのこと。一方DTC遺伝子検査は、膨大な数の遺伝子の中から数個を調べる検査。数多くの遺伝子が互いに作用しながら病気や体質を発現するので、僅かの数を調べても確定的な事は断言出来ない。例えば、身長に関する遺伝子は約700個ある。DTC遺伝子検査では、そのうちの1個しか調べない。だから身長が高いの低いのと言うことは無理というもの。「遺伝子検査は占い並み」と言われる所以だ。しかし、今は占い並みの遺伝子検査ではあるが、解析が進み情報が蓄積すれば、将来は立派な予防医学になるかもしれない。実現するかは、占っても今は分からない。
26日 7月 2016
安倍首相が総合的かつ大胆な経済対策をとりまとめたいと表明した。事業規模が28兆円というから大胆ではあるが、果たして根本的な経済対策になっているのだろうか。内需拡大のため3千5百億円を使い低所得者層に一人当たり1万5千円を支給するという。だが経済効果は線香花火のように一瞬の儚い命だ。またリニア中央新幹線の大阪延伸を8年前倒しにして10兆円を注ぎ込むという。でも東京大阪間が現行の2時間半から1時間半になったところでどれ程の経済効果があるというのだろうか。現行の新幹線利用者がリニアに乗り移るだけで、10兆円はゼネコンの懐に落ちるだけ。これまでにトリクルダウンによる景気浮上が叫ばれていたが、未だにその実績は出ていない。トリクルダウンなどは存在しないのだ。従って10兆円も無駄遣いに終わることになるはずだ。景気浮上の最大の政策は、個人金融資産の1千7百兆円を消費に向かわせることに尽きる。政府が将来の展望を描き、国民が国を信頼すれば国民の財布の紐は自然に緩み、消費に向かうことになる。裏から見ると、安倍首相は将来の展望が描けず、国民から信頼されていない事を自覚しているからこそ、28兆円の無駄遣いで目晦ましを図っているようにも見える。
25日 7月 2016
経団連が新卒の面接解禁時期を、去年の8月から6月にずらしたが果たして効果はあったのだろうか。経団連に属する企業は6月から面接を開始する。その為4~5月に説明会を開くので、4年生にとって夏休み前までは就職活動に明け暮れ学業に身が入らない。大手企業でもネット企業が加盟する新経済連盟や外資系大手は、もっと早期に採用を開始する。経団連の我儘に中小企業の採用活動は振り回され続けている。経団連が面接時期をいつに設定しようが、企業も大学も不満を募らせることになる。何故経団連は採用試験時期を限定するのだろうか。それは単に経団連の企業にとって効率が良いからという理由なのだろう。では経団連が時期を設定しないとどうなるのだろう。何も不都合な事は起こらない。4年生は希望の就職先に順位を付ける。企業は自社の都合に合わせ面接日を設定すればよい。説明会など不要だ。いまはネットの時代。資料を充実させれば事足りるはず。説明会は中小企業に限れば良い。4年生は自分の希望と企業の面接日を考慮してスケジュールを作れば後は面接を受けるだけ。企業は内定を決めるには戦略がいる。人気企業はなるべく早い時期に内定を出した方が良い。優秀な学生を確保し易くなる。人気のない企業は遅い時期が好ましい。早い時期に内定を出すと二股されて逃げられる恐れがあるし「オワハラ」をすれば企業イメージが増々落ちることになる。弱肉強食の世界だからしょうがない。就職戦線は多様化している。大企業の大量解雇も多いから再就職も頻繁だ。何時まで新卒一括採用に拘るのだろうか。日本は既に高度経済成長時代は終わっているというのに。
24日 7月 2016
国際オリンピック委員会IOCはロシアの全面除外を見送り、判断を各競技連盟に丸投げしてしまった。世界反ドーピング機関WADAが調査の上、ロシアの国家絡みのドーピングであることを告発した。常識的には当然ロシアはリオ五輪に参加出来ない状況だ。ところがIOCはスポーツ仲裁裁判所CASの裁定を待つと先延ばしした。だがCASは単に「国際陸連が資格停止したロシア陸連はリオ五輪に参加出来ない」と当たり前の判断をしただけで、更に深く掘り下げることはしなかった。結局CASも判断を先送りしたので、ボールはIOCに投げ返された。そこでIOCは何と判断を各競技連盟に丸投げしてしまった。IOCは多くの過ちを犯し威信は揺らぎ始めている。第1のミスは、国家絡みのドーピングに対し国家に何もペナルティを与えなかった事。第2はドーピングと騒ぎながらドーピングを軽視した事。第3は無責任にも下部組織に判断を丸投げした事。第4はドーピングをしていない選手を積極的に救おうとしなかった事。こう見るとIOCは全く機能していない不要な組織だということが良く分かる。五輪は既にアマチュア精神は失われておりプロが活躍している時代だ。アマでも金メダルを獲れば莫大なご褒美が貰えるから、最早プロに近い。アマチュアには精神があるが、プロには掟がある。掟を破ったプロは即退場という厳罰を与える厳格さが必要だ。更には五輪そのものを今後も継続させるべきなのかが問われる時代になりつつあるようだ。
23日 7月 2016
日経に「高速鉄道商戦日中再び火花」の記事。シンガポール、クアラルンプール間の高速鉄道が2026年に開業することが決まった。入札には、日中だけでなく仏、独、韓も参戦するとみられ競争の激化は必至。高速鉄道の日中受注対決はインドネシアの案件が記憶に新しい。インドネシアへの日本からのODAは断トツで当初は日本受注が確実視されていた。だが、タダ同然で工事を受注するという破格の条件で中国が獲得した。ところが今になって、中国は条件を覆し政府の債務保証を求めてきた。勿論工事も遅々として進んでいない。ジョコ大統領はさぞ後悔していることだろう。中国の高速鉄道の輸出計画は尽く失敗している。米国では、昨年習主席の訪米時にラスベガスとロサンゼルス間の高速鉄道建設合弁会社が設立された。だが、計画通りに進まず米国側から合弁が解消され計画がとん挫した。他にもタイ、ベネゼラ、メキシコでも中国が受注したものの建設が進まず、尽く白紙に戻っている。シンガポールもマレーシアも、中国の高速鉄道建設の実態は理解しているはずだ。さて、何れの国が受注するのか見ものではある。
22日 7月 2016
今日の10時に日本でもポケモンGOがリリースされた。App...

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