ウィンブルドン3つの面白さ

ウィンブルドン選手権が始まった。錦織の初戦相手は世界ランク124位のグロス選手。英国と日本の時差は9時間だが、いまはサマータイムなので8時間。錦織の初戦は日本の真夜中に始まった。仕方なく録画し後で見ることにした。毎年ウィンブルドンのテニスは面白いと思うが、今年の面白さは3つある。一つは勿論錦織の活躍。脇腹痛を克服してベスト8に到達出来るのか。二つ目はフェデラーの2回戦目の相手。世界ランク772位の英国のウィリス選手。時間給4千円のテニスコーチがガールフレンドから発破をかけられ発奮。ATPツアーレベルでの試合経験もないのに、予選6試合を勝ちきり本戦への切符を手に入れた。しかも1回戦を突破し第3シードのフェデラーと対戦することになった。フェデラーもウィリス選手を絶賛している。ウィリスもフェデラーを尊敬しているが倒すべく戦うと言明している。勝敗の結果は別として、是非ともウィリス選手のプレーを見てみたいものだと思う。もう一つは勝敗とは関係ないタオルの話。ウィンブルドンの公式タオルは人気がある。どの選手もタオルを持ち帰ろうとしているようだ。勿論あのジョコビッチ選手も。ジョコビッチは既に億万長者だが、あのタオルをこっそり持ち帰る癖があるという。公式タオルは40ポンドで売っている。欲しければ買えばよいのだが価値が違う。出場選手に配られたタオルにはプレミア的な価値がある。それを貰った家族や友人には、出場選手記念付きの貴重なタオルに変身する。また使用済みのタオルは選手にとっていつまでも記憶に残る戦利品でもある。たかがタオルされどタオルなのである。道理で試合終了後に選手が使用済みのタオルを観客席に投げ込まないはずだ。投げ込むのはリストバンドと決まっている。ウィンブルドンは面白い。