成金への評価

自分の三男が中国に出張することになった。お土産を頼まれたようだ。何と粉ミルクだという。中国で毒粉ミルク事件が発生したのは10年以上前の事だ。その後当局が取り締まりに力を入れているとのニュースが流れていたから、既に過去の出来事かと思っていた。だが、未だに中国産の粉ミルクは質が悪く、日本産や豪州産の粉ミルクが爆買いの対象になっているらしい。そんな事もあり、最近の中国の国内状況がどうなっているのか気になりだした。テレビでは「中国のトランプ」とも呼ばれる不動産王の王健林が率いる万達集団を特集していた。万達集団は、上海ディズニーランドを凌駕すると豪語する広大なアミューズメントパークを開業した。スケールは大きいが、中身はミッキー擬きが溢れている。まさにパクリのオンパレードなのだ。キャラクターのパクリはガンダムから始まりドラえもんと続き相当叩かれたが、未だに懲りないようだ。更に、今度は取引額50兆円を超える世界最大の小売企業となったアリババの馬会長が、とんでもない発言をしたとのニュースが流れた。「中国で作られるコピー商品は本物に負けない品質だ。しかも本物より安い」と、知財権を侵害する行為を称賛したのだから、開いた口が塞がらない。まさに馬だけに馬脚を現したと言えそうだ。日本にもスケールは小さいが成金はいる。周りの人は口には出さないが軽蔑している。さて、スケールの大きい中国の成金は、中国ではどのような評価をされているのだろうか。