イチロー選手の凄さ

イチロー選手が、ついに世界一の安打製造機として歴史に名を刻んだ。日米通算4257本目の安打を放ち、不滅と言われていたヒット・キングのピート・ローズの記録を抜き去った。だがMLBでは日米通算を記録としては認めていない。日米合算の成績は参考記録に過ぎない。ピート・ローズはいちゃもんをつけている。イチローの日本の記録を加えるのならば、自分のマイナーリーグで打った427本を記録に加えるべきではないか、と。確かにひと昔前の日本プロ野球のレベルはメジャーよりもマイナーに近かったかもしれない。一理はある。だが、年間試合数はMLB160に対し日本は130。その差を考慮するとイチローは350本のヒットを失っているとの見方もある。所詮メジャーオンリーと日米通算を比較すること自体に意味が無い。メジャー記録ではないが、日米通算での世界記録ということで歴史に名を残せば良いと思う。それにしてもイチローは凄い選手だと思う。その凄さの原点は何処にあるのだろう。イチロー選手自身が言っている。原点は「人に笑われて」にあると言う。小学生の頃、プロ野球の選手になりたいと言って人に笑われた。大リーグに移った時「首位打者になりたい」と言ったが、真に受ける人は誰もいなかった。だがメジャー1年目で首位打者を獲得した。人にどう思われようが、自分で目標を設定し、もくもくと目標達成に努力をして、結果を出すのがイチローなのだ。そのイチロー選手の最終目標は、世界記録ではなく「50歳で現役」とのこと。米野球殿堂入りと現役引退との追いかけっこが始まりそうだ。