選挙カーでの連呼禁止を

テレビのニュース情報番組では連日のように舛添疑惑が取り上げられている。15日の都議会閉会日に共産党が不信任案を提出することになっているが、成立の可否は微妙だ。自公が煮え切らない。賛成すれば舛添を推した過去の責任が問われるし、反対すれば都民の9割以上を敵に回すことになる。結局どちらに転んでも来月の参院選に大きな影響を与えることは必至。そこで自公は妙案を捻り出した。集中審議を閉会後の20日にも行うことにより、9月の議会に先送りする魂胆だ。取り沙汰されている理由は、参院選への影響と都知事選の時期。もし15日に不信任案が成立すると、2020年東京五輪の開催中に都議選が行われることになる。それを避けたいと考えているようだ。何故避けたいのだろう。五輪はスポーツ競技を競い合うものだし、選挙は主義主張を競い争うものでバッティングはしない。だが、ただ一つだけ問題がありそうだ。選挙と言うと選挙カーでの名前の連呼だ。得票にとって何の効果も無いし、傍迷惑なだけ。もし五輪開催中に外人が連呼を見たらどう思うだろう。日本は文明の未開国と思うに違いない。自公は日本の恥を見せたくないと思っているのかもしれない。では何故候補者たちは連呼をするのだろうか。公職選挙法では、車上での選挙運動を禁止している。但し、連呼だけはやってもよいという法律になっているからだ。舛添疑惑を契機に、公職選挙法の改正が行われ、車上の連呼が禁止となれば、日本の選挙の質は一歩前進することになる。舛添去りて連呼禁止となれば、舛添も少しは日本に貢献したことになると思うのだが。