国交相の二重の間違い

国交省が燃費不正問題の再発防止策として、抜き打ち検査で不正が発覚した場合型式申請を却下し実質的に販売不可能にする方針を決めたとか。だが国交相は二重に間違っていると思う。一つは昨日のブログにも書いたが、現行の燃費計測法は実燃費と乖離しているから正しい計測法とは言えない。正しくない計測法通りに計測しないのならば罰則をかけるという考えは間違いだ。官僚は過去の決定は常に正しいという前提に立っている。だから官僚的思考では、現行法に従わなければ制裁するという考え方になる。この過ちを正すことが出来るのは政治家である石井大臣だけだ。国交省からこのような制裁案が出て来るということは、公明党の石井大臣が官僚の意のままに動かされている証とも言えそうだ。もう一つは、不正が出る度に監視役を創設するということは、単に官僚の天下り先を作り増々大きな政府にして歳出を膨らませるだけ。燃費計測法を実燃費に近付けるよう改良すれば、監視役は自動的に国民や自動車マガジンが歳費なしにやってくれる。もし大臣の1人でも財政再建に本気に取り組み人がいれば、天下り先などを作らずに、見える化をはかり判断を世論に委ねるはずだ。だが、こう考える大臣は一人もいそうにない。残念。