職務が人格を歪めるのか

中国の王毅外相の様子が変だ。カナダ訪問時、カナダ人記者がカナダ外相に「人権問題への懸念があるなか、なぜ中国と緊密な関係を求めるのか」と質問した際に、王毅外相が「中国の人権状況を最も理解するのは中国人だ。お前には発言権がない」とブチ切れたという。中国が漢民族以外の民族を迫害しているのは事実だし、質問するなとは言い過ぎだろう。4月の岸田外相の訪中時も岸田外相に対し「中日関係の悪化は日本の責任だと誠心誠意を持っているなら歓迎する」と非礼極まりない態度を示した。嘗て王毅外相は駐日中国大使を務めていた。当時は地域友好に力を入れ日中友好のために汗を流していた。事実その功績が認められ全国日本学士会から特別賞を受賞している。その王毅が中国外相になった時は、中国は方針を地域友好に転換するのかと期待したものだ。ところが、外相になった途端、まさに今までの外相の路線を引き継ぎ対日批判家に変身してしまった。更に最近はカナダでも日本でも、品位に欠ける強硬姿勢が目立つ。噂では更迭間近と言われているし、副首相級の国務委員昇格かとも言われている。いずれにしろ、職務が人間性や人格を歪めさせているようだ。国連の潘事務総長も同じだ。総長就任前は公正な人物と言われていた。ところが韓国贔屓過ぎて、身の周りを韓国人で固め、発言も韓国側に寄り過ぎている。しかも今は総長の立場よりも次期韓国大統領としての言動が目立つ。嘗ての王毅や潘は一体何処に行ってしまったのだろう。