本末転倒のCM効果

全仏オープンが始まり錦織の活躍が目覚ましい。今日は夜の9時から民放でLIVE中継された。相手はスペインのベルダスコ。ナダルにも勝った事のある強豪で左利きの強烈なサーブとフォアハンドストロークを武器にしている。第1セットと第2セットはほぼ互角だったが、僅かに錦織が上回りセットを制した。ところが第3セットに入ると流れが変わりベルダスコのペース。第4セットではその流れが加速し錦織はサンドバック状態で成す術がなかった。結局第3セットと第4セットはベルダスコに取られ第5セットへと縺れ込んだ。テニスもこのクラスになると、強い者が圧倒し続けるということは殆んど無い。ゲームには必ず流れがある。その流れを如何に自分に引き寄せるか、それをどう継続させるかが勝負の分かれ目だ。LIVE放送は先の結果が分からない。だからこそその流れを感じながら観戦するのがテニスの醍醐味でもある。民放だからCMが多かった。ゲームとゲームの合間にCMを流すのはスポンサーの権利だから致し方ない。長いCMの後、ゲームが再開された。ところが、ゲームカウント0-0のはずが、0-30から始まった。何とCMによってLIVE中継がカットされていたのだ。肝心のLIVEをカットしてしまうCMは最悪だ。CMが邪魔をしている。視聴者には悪い印象しか与えない。スポンサーは一体何を考えているのだろうかと疑ってしまった。十数社がスポンサーになっていたが、何故か自分にはNTTだけに悪い印象が残った。本末転倒のCM効果であった。